【コラム】版権ビジネスを狙うプロダクションI.G ”継続的に”オリジナル原作作品を生み出せるのか?
1 :
あやめφ ★:
http://www.toyokeizai.net/public/image/2009021600159830-4.jpg 携帯電話に手足が生えた「ケータイロボット」が4体並んだ上の写真。中央の2体はバンダイ製の
玩具で、右から2番目のロボットは、変形したパソコンのキーボードとの合体という設定だ。
一方、両端の2体は外観こそ変わらないが、ソフトバンク製のれっきとした携帯電話。
もちろん通話も可能である。
これらのケータイロボットが活躍するのが、現在テレビ東京系列で放映中の特撮番組
『ケータイ捜査官7』(以下、『ケータイ』)である。だがここで注目したいのは、番組そのものではない。
番組の原作・制作にアニメ制作会社のプロダクション・アイジーが参加していることだ。
■ 版権を持たないかぎりうまみは少ない
IGといえば、ハリウッドのクリエーターがこぞって絶賛する『攻殻機動隊』を生み出した
実力派アニメーター集団。なにしろ、「クエンティン・タランティーノ監督から『キル・ビル』の
アニメ部分の制作を打診されたが、他の仕事で手一杯だったので断ったら、アポなしで
東京・国分寺の本社まで直談判しに来た」(石川光久社長)という会社だ。
そのIGにとって、『ケータイ』は勝手が違う。通常のアニメのビジネスモデルでは、放映開始後に
キャラクター商品の開発がスタートする。が、子供向け番組では、企画の初期段階で玩具などの
商品化を念頭に置いてデザインを練る場合もあり、『ケータイ』も後者に属する。玩具化と無縁な、
「エッジの効いたアニメ」(石川社長)を旗頭にしてきたIGのイメージとはまったく異なるのだ。
しかしその違和感は、業界最大手の東映アニメーション(以下、東アニ)と比較することで
解消される。両者の売り上げ構成を見ると、東アニは映像制作・販売事業が53%、
版権事業が31%なのに対し、IGは映像制作72%、版権事業11%。両者の決定的な差は
版権事業の差にある。金額で見るとその差はさらに広がり、東アニの64億円に対し、
IGは10分の1程度の7億円にすぎない。つまり、IGがキャラクター商売を念頭に置いた作品に
かかわり出した背景には、版権ビジネスの拡大という大きな戦略がある。
映画やテレビ番組の製作に伴う収入が映像制作収入だとすれば、キャラクター商品化や
海外放映などに伴う二次利用的な収入が版権収入だ。人気作品の版権を持っていれば、
テレビ放映終了後も継続的に版権収入がもたらされる。1956年創設の東アニでは、
版権事業のスタートは『ひみつのアッコちゃん』『マジンガーZ』など、30〜40年前まで
さかのぼる。「その積み重ねで今日がある」と大山秀徳常務は話す。
国内放映終了から10年以上経った今も世界中で放映されている『ドラゴンボール』を筆頭に、
『デジモン』『ゲゲゲの鬼太郎』といった強力なコンテンツは8000本以上。これらが生み出す
巨額の版権収入が、同社の業績を安定させていると言っても過言ではない。
逆に、いかにヒット作を生み出しても、版権を持たないかぎり利益の分配にはありつけない。
IGの場合、『攻殻機動隊』で名声を上げたものの、IGが得た収入は制作費のみ。版権を
獲得していなかったので、世界中でいくらビデオやDVDが売れようが、一銭も入ってこないのだ。
東洋経済オンライン
http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/0bbc640e4458a6ab60a483ad68d65ece/ 続き
>>2
2 :
あやめφ ★:2009/02/19(木) 13:19:44 ID:???
■ オリジナルなら妙味倍増 『プリキュア』の成功例
収益機会の拡大については、IGも少しずつ地歩を築いてはきた。『新世紀エヴァンゲリオン』では
制作への関与は低いながら、プロジェクトに出資し、番組終了後13年経った今なお利益分配を
得ている。その額は出資額の何十倍にもなるという。『イノセンス』や『スカイ・クロラ』では
二次利用権(アジア以外での海外販売権など)を手中にした。
ただし、マンガなどの原作付きアニメの場合、アニメ制作会社が得られる版権には限りがある。
原作者や出版社がハリウッドでの映画化権といった主要な版権をガッチリ押さえている
ケースが多いためだ。それなら、自社で原作から作り、すべての版権を握ってしまうのが、
手っ取り早い手段である。そこでIGが繰り出したのが『ケータイ』なのだ。
このモデルには先行事例がある。東アニ制作の女児向けアニメ『プリキュア』シリーズだ。
(シリーズの原作者「東堂いずみ」は架空の人物で、東アニの本社所在地である東京・大泉に由来)。
キャラクター商品を販売するバンダイでは、2008年3月期の『プリキュア』関連売上高が100億円。
そして東アニも、『プリキュア』の版権収入で10億円を稼ぐ。
ちなみに、『プリキュア』シリーズでは、番組中で主人公が使用するアイテムをかたどった
玩具がよく売れる。そのせいか、当初2人だった主人公はシリーズを追うごとに人数が増え、
最近終了したシリーズでは主人公の人数は6人に上った。2月1日にキャラクターを一新して
始まった新シリーズ『フレッシュプリキュア! 』では当初主人公は3人だが、今後4人、5人と
増えるかもしれない。つまり、原作から確保することで、“品ぞろえ”を自らの意思で
増やしていくことが可能になる。
■ あえてアニメでなく実写「これがIGのエッジ」
この『プリキュア』シリーズの玩具の企画・開発を担当しているのは企画会社のウィズ。
横井昭裕社長は『たまごっち』の生みの親として業界では知らぬ者のない存在だ。
その横井社長が、『ケータイ』では玩具の企画だけでなく、共同原作者としても名を連ねている。
「おもちゃを作る側から見れば、おもちゃを売るためだけにアニメを作るというのはどうかと
思っていた。続けているうちに、だんだん似たようなパターンになってしまう」というのが
横井社長のひそかな悩みだった。今回IGと組むことで、「そのパターンを抜け出して、
新しいものをぶち上げたかった」と言う。玩具の企画開発では素人のIGとしても、ウィズに
参画してもらうことで、東アニが50年かけて生み出した『プリキュア』のビジネスモデルを、
一発でものにしたことになる。
問題は、今後も断続的にオリジナル原作作品を生み出し、版権ビジネスを伸ばしていけるかどうか。
東アニの大山常務は、「商品が売れるどうかは作品次第。仕組みや商品化ありきでは、
良い作品は絶対にできない」と断言する。実際、東アニと並ぶ業界の老舗、トムスエンタ
テインメントは『巨人の星』『ルパン三世』『アンパンマン』など人気作品を数多く抱え、
版権収入も大きい。だがいずれも原作付きアニメで、オリジナル原作での成功例はない。
「完全なオリジナルを作るほうが収益性が高いのは承知しているが、実際に作るのは難しい」
と同社IR担当は打ち明ける。
難しいことはIGの石川社長も覚悟している。「頭でっかちな人は、いつも最短コースで
成功することを考えている。でも世の中そんなに甘くない。エッジを効かせて良い作品を
継続的に生み出していけば、ウィズさんのような相手と出会え、それが結果として
版権ビジネスにつながることもある」。
石川社長にとって『ケータイ』は、「エッジの効いた作品」という意味で、他のIG作品と
何ら変わらない。当初ウィズの横井社長は、IGと組むのだから当然アニメでやるものと
考えていた。だが出た案は実写だった。「実写の玩具とアニメの玩具では、子供はどちらを
喜ぶか。そりゃ実写でしょう」(石川社長)。アニメという決め球をあっさり捨てたのである。
この選択こそ、石川流のエッジの効かせ方だったのだ。
子供向け版権ビジネスの第一弾である『ケータイ』はひとまず船出した。だが石川社長に
“2匹目のどじょう”はない。続く第2弾はどんな手を繰り出してくるか注目だ。
3 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 13:31:15 ID:+N3xi5+7
ABUNAI SISTERSはエッジが効き過ぎてるな
4 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 13:38:06 ID:K/dlZiKw
大オリジナル路線のGONZOが爆死したのにまだオリジナルとか言ってるのかw
5 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 13:48:01 ID:0AHVxCuj
俺の肖像権売ってやるよ
6 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 13:52:00 ID:fErjG160
オリジナルを継続的にってマニア向けのパッケージ販売だとボンズのほうがまだうまくいってるしな…
できるだけ最初から放映権を売るんだって志は立派だけど今の日本だと難しいんだろうなぁ
GONZOも爆死してたしキー局に依存しないでアニメ制作会社が自社オリジナルやるのは厳しい
IGはまずマッグを育てることだよ
7 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 14:03:59 ID:pRbNFoy8
きれいごとだなー
おもちゃを売るためにアニメ作って何が悪いんだろう
悪いように見えるのは、その程度の作品しか生み出せない腕の悪さがいけないんだろ
いいものを作れば商業的にいい思いをする、当然じゃないか。
別にプリキュアだの特撮ものだのだって
「全く面白くないのに宣伝やらなんやらの力だけで売れてる」
わけじゃないだろうが。
8 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 14:12:54 ID:MsCh6IdE
やっぱ制作費を負担せずに発注だけ受けてるほうが安定するのかなー。
9 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 14:14:59 ID:UnXwcwlw
ゴンゾ「やはりオリジナリティーが重要ですよね」
10 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 14:23:40 ID:zN/DPjqp
オリジナル作品でハイリスクハイリターンを極めたのがゴンゾなのかな
ナージャ・・・
ムチムチみなもちゃんと言うオリジナルがあるではないか
13 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 14:30:01 ID:aAhY1O2+
いずれにせよだめな企業は淘汰されるだけ
>>京アニはネ申
まで読んだ。
15 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 15:26:47 ID:u1i2MQEE
昔の30分おもちゃ宣伝アニメを見直すだけだな
DVD商法だけでは限界なんだろ
16 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 15:43:11 ID:0AHVxCuj
1期で終わるの乱発せずに長いので色々展開すりゃ
だったら押井にあんなクソ回作らせるなよ。
その割に幅広く受ける風につくらないような
なんだかんだで東映は子供のツボわかってるから成功してるわけだし
IGはどこへ行きたいんだろうか・・・・
作るアニメもニッチなのばかりだし
やっぱりGONZOスレになってた
IGはもう終わった会社
23 :
なまえないよぉ〜:2009/02/19(木) 17:36:35 ID:vOos4z9P
IGは押井の首輪をちゃんとつけとけ
それだけでいい
1953年以前に公開された映画は世界的に著作権が切れるんだから
ハリウッド映画を日本風にコミカライズ、そしてアニメ化しちゃえよ
してくれよ京都アニメーション
甲殻類以外ぱっとしない印象
死亡フラグ
版権ビジネスに頑張るのはいいが、この実写ドラマといい、
ABUNAI SISTERSといい、IGは根本的に何か間違っとるな。
早く原作モノに回帰しないと取り返しのつかないことに…
>>17 何そのどっかの無名OVAみたいな名称?w
いつ放映されてんのよw
漫画家志望の奴でも引っ張ってくればいいんじゃね
京アニ(笑)