卓越した開発者が集まる会議の1つであるGame Developers Conferenceには、ゲーム
業界の有名人が世界中から集まる。2009年のショーは、「メタルギア」シリーズのクリエイター
として名高い小島秀夫氏がゲームデザインに関する基調講演を行うという意味で特筆
すべきものだ。そしてショーの主催者であるThink Servicesは、小島氏が参加するこの機会を
捉えて、同氏にLifetime Achievement Award(功労賞)を授賞することを決めた。
米国時間2月17日、Think Servicesは小島秀夫氏に対し、Game Developers Choice
Awards(GDCA)の誰もが望む栄誉である同賞を与えると発表した。
GDCAの授賞式は、3月25日にIndependent Games Festivalに合わせて開催される。
この授賞式では、Harmonixの共同創設者であるAlex Rigopulos氏とEran Egozy氏にリズム
ゲームジャンルで起こしたイノベーションに対してPioneer Award(先駆者賞)が贈られ、Video
Games Liveの共同創設者であるTomy Tallarico氏にはAmbassador Award(ゲーム大使賞)
が贈られることが決まっている。
「小島秀夫氏は長年にわたって、新たな分野を切り開くゲームの開発に貢献し、業界が
過去に想像していなかった形でのゲームを作り出すことに対する刺激を与えた」とGDCの
イベントディレクターであるMeggan Scavio氏は述べた。「小島氏は、ステルスアクションゲーム
というジャンルを生み出したことや、ゲーム制作者に『第4の壁』を破ってプレーヤーと相互
作用する方法を示すなど、この賞に相応しい功績を残している」(Scavio氏)
ゲーム業界で23年のキャリアを積んでいる小島氏は、1986年にコナミに入社し、MSXの
「メタルギア」制作に参加した。その後、小島氏は同シリーズのすべてのタイトルの開発を
監督しており、これには1998年に大ヒットした、初代PlayStationの「メタルギア ソリッド」も
含まれている。同氏はまた、「ANUBIS」や「ボクらの太陽」などの注目を集めたタイトルも
作っている。
過去にLifetime Achievement Awardを授賞した人物には、宮本茂氏、Richard
Garriott氏、Eugene Jarvis氏、Mark Cerny氏、横井軍平氏、中祐司氏、Will Wright氏が
いる。2008年には、Firaxisの共同創設者であり、「Civilization」を作ったSid Meier氏が同賞を
受賞している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が
日本向けに編集したものです。(翻訳校正:石橋啓一郎)
ソース:
http://japan.gamespot.com/news/story/0,3800076565,20388480,00.htm 海外CNET Networksの記事:
http://www.gamespot.com/news/6204772.html