セガトイズは、2月10日、平成21年3月期(20年4月〜21年3月)業績予想の大幅な下方修正と
特別損失の計上を発表した。同社は1月28日に発表した平成21年3月期第3四半期では
好調な業績を示していただけに、サプライズな発表となる。
売上高はこれまでも言及されてきたように、海外市場での『爆丸』人気もあり、
これまでの予想の178億円から193億7000万円に引き上げられる。
しかし、営業利益は4億2200万円から1億2600万円、経常利益は4億円から2000万円、
当期純利益は3億5000万円からプラスマイナスゼロにそれぞれ引き下げられる。
セガトイズによれば業績の下方修正は、国内の年末年始商戦で苦戦したためである。
また、営業利益面では、利益率の高い国内販売が計画未達成の見込みであること、
グループ会社の業績が悪化していることを理由に挙げている。
経常利益では、急激な円高により為替差損が発生したことを予想引き下げの理由とする。
さらに連結子会社のレムアートとセガトイズ・プラスの業績悪化しており、
出資と貸付金について、減損処理を6400万円、貸倒引当金2000万円を特別損失に計上した。
第3四半期までの同社の営業利益は2億1900万円だったから、第4四半期単独では
『爆丸』の好調もかかわらず、およそ9000万円の営業赤字を計上することになる。
セガトイズの年末年始商戦の苦戦ぶりが伺える。
こうした業績の修正を受けてセガトイズは、これまで年間5円としていた配当予想を無配に変更した。
また、経営責任を明確にするとして、役員報酬の5%から15%の減額を行なう。
セガトイズ
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