パブリッシャーの悲惨な決算報告ばかりが続いているが、今週もその状況は変わらなかった。
Electronic Arts(EA)は米国時間2月3日に2008年10-12月期の決算で6億4100万ドルの損失を
計上したと報告した。THQも4日に同期の財務成績を発表した。
「Saints Row 2」のパブリッシャーであるTHQは、この3カ月間で1億9180万ドルの純損失を計上した。
1550万ドルの利益(1株あたり23セント)を計上した前年同期と比べると、大きく落ち込んだ。
THQの10-12月期の売上高は、前年同期の5億960万ドルから30%減の3億5730万ドルとなった。
THQはこの赤字を受けて、同社従業員の24%にあたる600人を世界規模でレイオフする計画だ。
この度の発表の3カ月前には、5つの社内スタジオを閉鎖したほか、2つの社内スタジオを合理化
している。また、そのわずか10日後には、同社は今後生産を縮小し、ハードコアゲーム市場向けに
年間で1本か2本に絞ってゲームをリリースしていく計画であると発表している。
THQの最高経営責任者(CEO)であるBrian Farrell氏は声明で、「われわれは、年末商戦に高品質の
タイトルを投入したが、この厳しい環境の中では、売上高と収益の目標は達成できなかった」
と述べている。「われわれはもっとも潜在力と収益性の高いシリーズのタイトルに投資を行うという、
非常に目標の絞り込まれた行動を取ろうとしている。われわれはすでに、以前発表した
1億2000万ドルの費用を削減するという計画を実行した。経済の混乱が続くことを考慮し、
われわれはさらに1億ドルの費用を削減する予定だ」(Farrell氏)
THQの損失は、年末商戦期にリリースされたタイトルが安定した販売本数を達成したと思われる中で
起こったものだ。かなりの評価を受けている「WWE SmackDown vs. Raw 2009」は400万本以上
出荷されており(販売ではない)、さらに評価の高い「Saints Row 2」の260万本がそれに続く。
また、批評的に賞賛された「de Blob」は約70万本出荷されている。
GameSpot Japan
http://japan.gamespot.com/news/story/0,3800076565,20387759,00.htm