世界市場でビデオゲームの売上がDVD/ブルーレイを超える
景気後退の波によく耐えていると言われるゲーム業界。
米国のビデオ業界ニュースサイト“Video Business”は、世界市場におけるビデオゲームの小売売上高が、
昨年初めて、DVD/ブルーレイの売上を超えたと報じた。
この報道によると、昨年はビデオゲームの売上が20%増加し、世界市場で320億ドルにまで達したのに対し、
DVDとブルーレイを合わせた売上は6%減少して290億ドル。
ゲームは大躍進を見せたが、これでも、景気後退の影響により当初の予測ほどは伸びていない。
なお、売上増加に大きく貢献したのは Wiiだったという。
今年に関しては、ゲーム売上は12%増加して360億ドルになる一方、ホームビデオ市場は4%減少して
270億ドルに(ただし、ブルーレイだけでみると倍以上伸びて29億ドルに伸びると見積もられている)。
まさに、ゲームがホームエンターテインメントの中核を担っていることを示すデータだ。
また、これとほぼ時を同じくして、起業家・投資家のSteve Harmon氏は、「ビデオゲームは映画やDVD、
音楽に比べて費用対効果が高いエンターテインメント」と評価している。
ゲームの定価は、一般に、DVDや劇場映画などと比べて高いことはみなさんもご存じのとおり。
だが、1回あたりのプレイ(鑑賞)の費用を計算すると、音楽、ケーブルテレビ、DVD、オンデマンド映画、
劇場映画と比較して、かなり安い部類に入るのだという。以下は、Harmon氏の試算だ。
<記者注:表はリンク先記事を参照してください>
もちろん、Harmon氏も言うとおり、この試算はおおざっぱで、“ゲームのプレイ回数が多すぎでは?”と
突っ込み所も多いのだが、ゲームが他のメディアと比べてお買い得なエンターテインメントだという主張は理解できる。
ゲーム市場の好調は、このあたりも要因となっているのかもしれない。
(中島理彦)
G-para.com [2008/1/27]
http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2009012702/ 翻訳元記事:Video Business [英語]
http://www.videobusiness.com/article/CA6631456.html?desc=topstory Steve Harmon氏ブログ [英語]
http://steveharmon.com/?p=41