【声優】古谷徹「ここまできたからには一生ヒーローを演じ続けますよ。」

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1あやめφ ★
■ 「ガンダムの操縦は君には無理だよ…くやしいけど、僕は男なんだな」

このセリフにピンときた読者は何人いるだろう。33歳の記者にとっては、古谷徹イコール
「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ。その本人が劇中で最も気に入っているセリフを聞いたら、
思いがけず“一声”かえってきた。

声の間合いと抑揚は、まさにアムロだ。ガンダム搭乗を拒否しブライト司令官に殴られ、
「シャアを超えられるヤツだと思っていたが残念だよ」と吐き捨てられた末、幼なじみの
フラウ・ボウにまでたしなめられたことで、いじける少年から“男”に目覚めたあの時のアムロだ!!

言っても(書いても)せんないことだが、それでもあえて言いたい。今回ばかりは、この衝撃と
感動を、音ではなく活字でしか伝えられないことが心から残念だ。ガンダム世代より上の
方々にはピンとこないかもしれないが、ならばこのセリフはどうだろう。

■ 「オレはいま、猛烈に感動している!」

言わずと知れた「巨人の星」の星飛雄馬である。1968年、中学3年で声優デビュー。
児童劇団の子役からトップ声優へと大きく舵を切るきっかけとなったあの名作で、
やはり最も印象深いセリフがこれだという。

「いま振り返っても、アムロを演じた『25歳の古谷徹』って本当にすごい。当時は声優として
テクニックがなかったから、セリフの語尾が流れて聞き取りにくいことも多かったのですが、
その未熟さこそがアムロ・レイだったんですよね。ハートだけで演じることができたあのころの
感性は決して再現できないし、絶対にマネできない。永遠に超えられないライバルであり、
目標でもあります」

いまや声優界の大御所が「絶対に勝てない」と言い切る、数十年前の自分自身。

なるほど、アムロや飛雄馬、そして「聖闘士星矢」の星矢や「ドラゴンボール」のヤムチャなど
往年のアニメヒーローが数十年たったいまも鮮烈に生き続けるのは、キャラクターと一体化した
その時々の古谷徹の“あの声”があったからだ。

だがそれは、生涯現役にこだわる古谷徹にとってジレンマでもあるという。

ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/people/archive/20090120.html
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