2月15日から18日まで、ニューヨークのジャビットセンターで、北米最大の玩具ショーである
トイフェア2009(TOY FAIR2009)が開催される。
ニューヨークのトイフェアは毎年2月に開催され、その都市の玩具トレンドを占う場となっている。
2008年には、2万人の参加者と新作7000点を含む10万点の玩具が集まった。
また、1200社以上の玩具関連企業が出展を行った。
今年も昨年と同様、大規模な開催になると見られるが、イベントの今年の目玉は、ビジネス
見本市に新たに世界最大の玩具会社マテルと日本のバンダイのアメリカ法人である
バンダイ アメリカが参加することである。
これまで大手玩具メーカーの中には、トイフェアの開催期間中に市中で独自のイベントと
ショールームを設けて、トイフェアに参加しないケースも見られた。今回は世界の玩具
メーカートップ4のうち2社が新たに参加することで、イベントが大きく広がる。
バンダイアメリカの現在の北米での主力商品は、米国のカートゥーンである『ベン10』の
キャラクター玩具、米国では『パワーレンジャー』として放映されている戦隊シリーズ、
この春に実写映画版が公開される『ドラゴンボールZ』などのキャラクター玩具である。
さらに「たまごっち」や「無限プチプチ」などの、独自の商品にも注力するとみられる。
海外市場の拡大を目指すバンダイナムコグループの意気込みが表れることになりそうだ。
一方で、今年もうひとつ注目されるのは、米国のおもちゃ大賞にあたるTOTYアワードである。
TOTYアワードは、前年に新たに登場した玩具から最も優れた商品を選び出す。
アワードは全部で11部門に分かれており、既に玩具小売店や開発者、マスメディア、
大学関係者まで含む業界関係者によりノミネート玩具6点がそれぞれの分野において
選出されている。このうち2部門に、日本のセガトイズとカナダの玩具メーカー スピンマスターが
共同開発した「爆丸」が挙がっている。
「爆丸」がノミネートされているのは、ボーイ トイ オブ イヤー(男児玩具部門)と最優秀
イノベーション トイ オブイヤーの2部門である。米国では昨年2月にテレビアニメ
『爆丸バトルブローラーズ』が大手アニメーション専門チャンネルで放映されて以来、
高い人気を獲得している。「爆丸」の注目と評価が高まっていることを感じさせるものだ。
ノミネートにあたっては、北米で玩具展開を行っている共同開発相手のスピンマスターの
商品とされている。しかし、球形の変形フィギュアとカードゲームのアイディアには、
日本側からのアイディアが活かされている。
北米ではこの春から第2シーズンの放映も決まっており、その反響が今後の商品展開に
さらに大きな影響を与えるだろう。授賞式はトイフェアのオープニングにあたる2月15日に行われる。
アニメ!アニメ!
http://animeanime.jp/biz/archives/2009/01/2_10.html