2月4日から15日までのおよそ2週間、東京・六本木の国立新美術館で
第12回文化庁メディア芸術祭が開催される。
文化庁メディア芸術祭は、アート、アニメ、映像、ゲーム、ウェブ、マンガといった表現芸術を
「メディアアート」として括り紹介している。アートとエンタテインメント、
テクノロジーがクロスオーバーすることが、大きな特長となっている。
文化庁メディア芸術祭は前年の暮れに発表される大賞、優秀賞の結果や作品が注目されることが多い。
しかし、イベントでは受賞作品を含むより広いかたちで、
展示会、上映会、シンポジウム、ワークショップを行う総合イベントとなっている。
この中には国内からは学生CGコンテストの受賞作品、メディア関連のテクノロジーを紹介する
先端技術ショーケース‘09も紹介される。さらに海外からもアヌシー国際アニメーションフェスティバル(仏)、
アルス・エレクトニカ(オーストリア)、シーグラフ(米国)、SICAF(韓国)など、各国のアニメーションや
メディアアートを代表するイベントから多数の作品がプレゼンテーションされる。
メディア芸術祭は、現在の国内外のメディアアートの有様を、最も判りやすく知る場所ともなっている。
今回、アニメーション分野ではまず展覧会場で、劇場アニメ2作品、TVアニメ・OVA13作品、
短編アニメーション22作品の合計37作品が紹介される。
これらの作品の一部は、期間中日替わりのプログラムにより上映もされる。
テレビアニメ『カイバ』や劇場映画『空の境界 伽藍風景』、『ヘルズ エンジェルス』、
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などが含まれる豪華なラインナップになっている。
アニメ関連ではシンポジウム企画もふたつ立てられている。
ひとつはアニメーション部門の受賞者シンポジウム、
大賞受賞作品『つみきのいえ』の加藤久仁生氏と優秀賞『KUDAN』の木村卓氏、『カイバ』の湯浅政明氏、
それにアニメーション部門の主査を務めた鈴木伸一氏が出演する。
テーマシンポジウムの「マンガとアニメの未来」では、アニメ監督の幾原邦彦氏、
浜野保樹東京大学大学院教授らが出演する予定である。
これらの展覧会、上映会、シンポジウムは全て無料である。
文化庁メディア芸術プラザ
http://plaza.bunka.go.jp/ animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2009/01/24.html