高千穂町の高千穂鉄道高千穂駅で、23日開かれた鉄道に感謝するイベントでは、
参加した住民ら約50人がそれぞれの思いを持って、鉄道に別れを告げた。
参加者は、車体を磨くなどした後、感謝の気持ちなどを書いた風船を飛ばした。
また、メッセージボードには、「たくさんの思い出をありがとう」「お疲れ様でした」
「一度乗りたかった とても残念です」「高千穂線 また会う日まで!」などと、
書いていた。
高千穂鉄道の線路を走るトロッコ列車や一般旅客車両が走っている様子の写真や、
今年9月に撮影した全19駅の駅や駅跡などの写真計約50枚も展示した。
約30年前、車窓から見える自然の風景を自分の子どもに見せたくて、
子どもと列車に乗っていたという同町三田井、主婦田崎一二美(ひふみ)さん(65)は
「子どもたちと乗ったことを思い出して涙が出てきました」としみじみと話した。
同所、主婦甲斐ユミ子さん(69)も「思い出がいっぱい詰まっていて、
なくなると寂しいですね」と涙ぐんだ。1936年に、日向八戸駅近くの
トンネル工事に携わったという同町岩戸、農業高藤仁市さん(95)は
「車を使う人が多くなり、乗客が少なくなった。時の流れでしようがない」
と、残念そうだった。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20081223-OYT8T00478.htm http://www.yomiuri.co.jp/photo/20081223-426581-1-L.jpg