ゲームに込めた思いをゲームの開発者に聞く「開発陣に質問状」。
今週は、スーパーファミコンで「名作」とうたわれた作品のリメークソフト
「クロノ・トリガー」(DS)です。スクウェア・エニックスの開発統括部・
安部貴博さんに話を聞きました(回答はほぼ原文のまま掲載)。
−−企画、開発の経緯は?
「クロノ・トリガー」が発売されたのは95年。それから10年以上の年月が経っていますが、
いまもなおユーザーの皆さまからの支持が高く、熱烈なファンも非常に多い作品となります。
本作の企画コンセプトとしては、昔プレーされたファンの方々に懐かしく遊んでいただくことは
もちろん、携帯ゲーム機というお手軽なハードを通じて、もっと幅広い世代の方々に
「クロノ・トリガー」を楽しんでいただける作品作りを目指すことです。よって、オリジナル部分
はしっかり移植したうえで、DSならではの新規要素をたっぷりと追加しています。
−−開発時に印象に残ったことは?
開発中、特に気を使ったのは、画面構成、操作面などのユーザーインターフェースです。
企画当初から、2画面とタッチパネルを活かしたインターフェースを目指していたので、
移動、バトル、メニューなど、すべての面を見直して、DSならではの遊びやすさを追求しました。
ただオリジナルと同じプレー感覚でも遊べるようにもしたかったので、バトルにおいては、
オリジナルを再現した「クラシックモード」と、DSの機能を活かした「DSモード」という
2種類のゲームモードを用意しました。また移動中は好きなメニュー画面をワンタッチで
呼び出せるように、ショートカットメニューを自由に配置できるようにしています。
本作は、インターフェースを自由にカスタマイズできるようにしてありますので、
ぜひ「自分流」のプレースタイルを見付けていただければと思います。
−−最後に一言お願いします
本作は、スーパーファミコン版「クロノ・トリガー」の移植作品ではありますが、
新シナリオ、追加ダンジョン、通信機能など、DS用の新規要素をたっぷりと詰め込んでおり、
ボリューム満点の出来になっています。特に新シナリオについては、当時の開発スタッフである
加藤正人さんが新たに書き下ろしていますので、ファンの方々は必見の内容かと思います。
ぜひ頑張ってやり込んでみて下さい!
最後に、本作は「クロノ・トリガー」を初めてプレーされる方々も、ファンの方々も、
楽しんでいただける作品に仕上がったと感じています。本作を通じて、
一人でも多くの方々に「クロノ・トリガー」の魅力が伝わることを願っています!
スクウェア・エニックス 開発統括部 安部貴博
クロノ・トリガー(DS) 1人用 CEROレーティングA(全年齢対象)
スクウェア・エニックス 4800円 11月20日発売
まんたんウェブ
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20081213mog00m200006000c.html http://mainichi.jp/enta/mantan/news/images/20081213mog00m200005000p_size5.jpg CHRONO TRIGGER クロノ・トリガー
http://www.chronotrigger.jp/