YouTubeやニコニコ動画などを見ていて、「TAS」という言葉を目にしたことはないだろうか。
主にゲーム関係の動画に出てくる用語で、正しくは「Tool Assisted Speedrun」の略。
簡単に言えば、エミュレータなどのツールを使って作成された、文字通り“人間離れ”した
タイムアタックプレイのことを指す。
もしまだ見たことがなければ、とりあえず「スーパーマリオ64」や「ロックマン2」あたりから
見てみるのがオススメだ。「ロックマン2」の25分クリアあたりはまだ理解できるのだが、
普通の人が遊んだら1週間〜1カ月はかかるであろう「スーパーマリオ64」を一体どうやったら
5分29秒でクリアできるのか……(もしかすると、今はさらに更新されているかも)。もはや
スーパープレイとかそういうレベルを超越した、思わず笑っちゃうようなミラクルの数々に
きっと目を疑うハズだ。
ところでこの「TAS動画」、実際にはどのようにして作られているのだろうか。ちょっと前になるが、
その製作風景をTASプレイヤーみずから解説した動画がYouTubeにアップされ、注目を集めていた。
この動画では「スーパマリオ64」を例にTASの作り方を解説。普通はエミュレータのコマ送り
機能を使って正確な動きを実現したり、クイックセーブ&ロード機能を使って難しいシーンを
何度もやり直したり――というのがTAS動画を作る際の基本になるのだが、「スーパーマリオ64」では
操作をアナログスティックで行うため、人間の手ではどうしても正確さに限界がある。そこで
この動画では、コントローラからの入力もすべてツールで制御し、1コマごとに押すボタンや
スティックの倒す方向を細かく指定。人間の手ではほとんど不可能な、究極の正確さを
実現しているらしい。いやはや、わずか5分ちょっとのプレイに、まさかここまでの労力が
かけられていたとは……。
ちなみにこれはさすがにかなり高度な例で、普通のTASの作り方については、別の方が
日本語で詳しく解説してくれている。もちろん見ているだけでも楽しい「TAS動画」だが、
もしやる気と根気があるなら、これを機に「TASさんデビュー」を目指してみてはいかがでしょうか。
あ、もちろんエミュレータを使用する際には、違法に手に入れたROMデータなどを使うのは厳禁ですよ!
ITmedia +D Games
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0812/04/news069.html Super Mario 64 "0 star" TAS by SilentSlayers & JohannesSM64 (5:29)
http://jp.youtube.com/watch?v=WRzsZdcSDCQ Megaman 2 | part 1 tas tool assisted speedrun speed run
http://jp.youtube.com/watch?v=xunoB5Xk7Ek TAS動画の作り方
http://jp.youtube.com/watch?v=6dSSMqr_hQ8