2007年、2008年とその開催規模を大幅に縮小し、コンピューターゲーム業界の関係者やファンを
失望させた北米のコンピューターゲームショウ E3(Electronic Entertainment Expo)が、
2009年に再び開催規模を拡大させる。
E3を運営する米国のエンタテインメント・ソフトウェア協会
(The Entertainment Software Association: ESA)が、10月22日にこの新たな方針を発表した。
2009年のE3は今年と同じロサンゼルス・コンベンションで、6月2日から4日まで開催される予定である。
ESAは来年のE3は新しく、今年より巨大になるとし、2006年当時の開催規模(来場者数6万人)を目指す。
また国内外のメディア、産業アナリスト、小売関係者、ゲーム開発者、ビジネス関係者の参加を
促すとする。ただし、これまでと同様、来場者数は業界関係者に限定し、東京ゲームショウや、
ドイツのゲームコンベンションのような一般公開は行わない。
ESAは2007年に、これまでのE3は大きくなり過ぎ、投資コストに見合う成果があがらないとし、
完全招待制の5000人規模まで開催規模を縮小していた。
今回の発表は、そうした過去2年間の方針の全面的な変更になる。
こうした短期間での大幅な方針転換は、E3の開催規模縮小とその代替イベントとして誕生した
コンシュマー向けのE for All Expoの評判が当初の予想を超えて評価が低いことが理由にあるだろう。
その一方で、2008年の日本の東京ゲームショウとドイツのゲームコンベンションは来場者数が過去最高となり、
その数はいずれもおよそ20万人規模に達している。特に、東京ゲームショウは、
ビジネスデイだけで5万人を超えており、ビジネスの場としても拡大傾向にある。
こうした状況に、米国のコンピューターゲーム業界が危機感を持ったとしても不思議はない。
コンピューター産業の覇権を巡って米国のコンピューターゲーム業界が動き出したようだ。
E3 Electronic Entertainment Expo
http://www.e3expo.com/ animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/10/e3_2009.html