エンタテインメント企業大手のバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)は、
文具会社サンスター文具と資本・業務提携を検討していることを明らかにした。
同社は既にキャラクター文具を中心に展開するセイカを子会社としている。
しかし、サンスターと提携することで文具事業のさらなる基盤拡大を目指す。
具体的に検討されている提携スキームは、現在バンダイナムコHDが発行済み株式の
8割以上を保有する子会社セイカとサンスターの事業統合である。
サンスター文具が新会社を設立し、企画・製造・販売事業を分割のかたちで新会社に移管をする。
商号のサンスター文具も引継ぎ、さらにそれをサンスターホールディングス株式会社に
商号変更する予定である。
さらに(新)サンスター文具は、セイカから事業分割された事業の大半を継承することで、
両社の経営統合の効果を得る。そのうえでバンダイナムコHDは、
(新)サンスター文具に33.4%の出資を行うとしている。
サンスター文具の年間売上高は90億円、セイカの年間売上高は31億円、両社の合算で、
年間およそ120億円の売上を持つキャラクター文具企業が新たに登場することになる。
サンスター文具の利益面での現況や、バンダイナムコの新会社への出資額の規模については
明らかにされていない。
バンダイナムコホールディングスでは、玩具やゲーム、アニメ関連事業など
エンタテイメント関連事業が大きな割合を占めている。
しかし、一方で同社の得意とするキャラクター事業から外部に広がるかたちで、
アパレルや生活用品、文具などの事業も手掛ける。
キャラクター商品という点で今回注目されるのは、サンスター文具がディズニーと
ライセンス契約を結んでいることだ。
サンスター文具は、ディズニーのキャラクター商品を主力商品としている。
ディズニーキャラクターの玩具分野のライセンは、最近までタカラトミーが独占していた。
このためバンダイは、ディズニーキャラクターとつながりのない企業であった。
もし、サンスター文具とセイカの経営統合と新会社へのバンダイナムコHDの出資が行われれば、
バンダイナムコはステショナリーや雑貨の分野から
ディズニーキャラクターと関わりが生まれることになる。
バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/ サンスター文具
http://sun-star-st.jp/ セイカ
http://www.seika-n.co.jp/ animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/10/post_468.html