【話題】2コマ目、オチ考えて想像力アップ　漫画の出張授業

神戸市在住のイラストレーター、山崎秀昭さん（３９）がこの秋から、自作の２コマ漫画を使って小学校で「出張授業」
に取り組む。漫画は吹き出しがなく、２コマ目を自分でめくってストーリーを考える。子どもたちの発想力や表現力を
磨けると考えた。神戸市教委は「第一線で活躍するプロから創作を学べ、想像力を広げる訓練にもなる」と期待している。

　山崎さんは「ザ・ロケット・ゴールドスター」のペンネームで活動。江崎グリコの菓子ビスコの外箱に印刷されている
「にゅうさんきんくん」などの作品がある。神戸市では、山崎さんデザインのごみ分別啓発キャラクターのブタ「ワケトン」
が、環境問題を学ぶ小学校の授業で紹介され、子どもの間でも知名度が高い。

　最近の作品展では、１コマの漫画を２枚重ねて提示し、読者に１枚目を手でめくってもらって、オチにあたる２枚目を
楽しんでもらっている。来場した親子が一緒に漫画のセリフを考える様子などを見るうちに、子どもの想像力や発想力を
伸ばせると思うようになった。

　小学校で２コマ漫画を見せて児童それぞれに解釈させ、感想を書かせたり、２コマ漫画を描かせたりすることを市教委
や校長会で提案した。「子どもに新たな発見をしてもらえるかも」と、１１月に神戸市立東須磨小学校で４年生に授業
することが決まった。

　山崎さんは「自分でひらめく、創造することの楽しさを知ってもらいたい。そのためには頭が柔らかいうちに、
思いつくままを絵に表現することが大切です」と話す。（本間沙織）


山崎秀昭さんの２コマ漫画。タイトルは「おいで」＝山崎さん提供
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山崎秀昭さんの２コマ漫画。タイトルは「ひるね」＝山崎さん提供
http://www2.asahi.com/showbiz/manga/images/OSK200810140104.jpg
様々なキャラクターを描く山崎秀昭さん＝神戸市兵庫区
http://www2.asahi.com/showbiz/manga/images/OSK200810140103.jpg

asahi.com（朝日新聞社）：２コマ目、オチ考えて想像力アップ　漫画の出張授業 - マンガ＋ - 映画・音楽・芸能
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