兵庫県香美町香住区無南垣の香住第二中学校(岡田政和校長、六十六人)の
生徒たちが七日までに、JR西日本が今秋山陰線で運行する特別列車の
ヘッドマークのデザインを完成させた。同日、同校で引き渡し式があり、
生徒代表が秋らしい絵柄に仕上がったヘッドマークを同社担当者に手渡した。
ヘッドマークはアクリル製で直径は約七十センチ。プレートの上には、
青い海と空、緑のやまやまを背景にして余部鉄橋とカニが描かれており、
舞い散る紅葉が秋らしい雰囲気を漂わせている。作製には三年の十七人
全員が参加し、九月中旬から一週間ほどかけて完成させたという。
来年四月から始まる観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン」
のプレイベントとして、同社は今月九日から十三日まで城崎温泉−浜坂駅間で
特別列車「あまるべマリン号」の運行を計画。より地域色を出そうと、
美術教育に力を入れている同校にヘッドマークのデザインを依頼した。
引き渡し式は体育館で行われ、生徒会の役員二人が同社の福田義美豊岡鉄道部長に
手渡した。また同校生徒が五十年以上前から続けている佐津駅での清掃活動への
感謝状の贈呈式もあり、生徒会長の永田翔君(15)が感謝状を受け取った。
三年の小田沙耶加さん(15)は「みんなで協力して作ったものなので、
採用してもらえることになりうれしい」と喜んでいた。
日本海新聞
http://www.nnn.co.jp/news/081008/20081008003.html http://www.nnn.co.jp/news/081008/images/IP081007TAN000153000.jpg