【コラム】競争相手は生かさず殺さず…任天堂・インテルの競争戦略

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1あやめφ ★
英フィナンシャル・タイムズ紙は9月15日、08年の任天堂の1人当たりの利益は会社予想に基づくと
約160万ドルとなり、これはゴールドマン・サックス(GS)の124万ドルやグーグルの62万6000ドルを
上回ると報じた。フィナンシャル・タイムズ紙はその理由を、以下の2つと分析している。

・任天堂が「Wii」の製造を始め、極力アウトソーシングで行っていること。
・利益の割に1人当たりの人件費が安いこと。

とはいえ、アウトソーシングと人件費に求めるだけではどうもまだしっくりこないので、なぜ任天堂が
そのような高い収益性のビジネスモデルを維持できるのか、もう少し考えてみたい。

■多額の資金を投入し、試行錯誤

任天堂の特長は、以下にあると考える。

(1)ほとんどの会社が真似できないほどの多額の研究開発費を使える

まず、任天堂の特長は、多額の研究開発費にある。実績ベースで年間370億円、08年は400億円を
予定している。しかし、研究開発費だけを見ると、「プレイステーション」を作っているソニーは
年間900億円をつぎ込んでいて、任天堂の倍である。

(2)オーバースペックを避けて、試行錯誤で改善を繰り返している

任天堂とソニーの違いは、任天堂はゲーム機で高いスペックを追求するよりは様々なタイプの
製品を投入して、一発勝負を避けるようにしていることだ。市場の反応を見たうえで、試行錯誤を
繰り返し、改善を続けていることにある。

■インテルと通じる競争戦略

実は、私が一番重要だと考えているのは、次の(3)の要因である。

(3) 限られたメンバーの抑制された競争を演出している

任天堂の最後のもうけの理由は、競争相手を完膚なきまでにたたきのめさず、生かさず殺さずに
して、競争を演出していることだろう。任天堂が本体価格やソフトの価格をもっと引き下げて、
ソニーやマイクロソフトが決して追いつけない価格帯にすることは不可能ではない。しかし、
任天堂はあえてそれを行っていないのである。

任天堂と同じように儲かっている例に、半導体を作っている米インテルがある。ライバルである
アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が自分の製品に追いつくまでは次のバージョンはあえて
市場に投入せず、ぎりぎりまで市場から投資資金を回収するのである。

任天堂も同様に、まだまだ隠し球があるだろう。しかし、それを投入する必要はないのである。
投入すると、自ら市場競争を激しくすることになり、自分の首を絞めてしまうからである。このことが
できるのは、(1)のコストの理由により、この市場に参入できる事業者が限られるためである。

IT-PLUS(勝間和代、一部抜粋)
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT2n000006102008
続き >>2
2あやめφ ★:2008/10/07(火) 19:09:29 ID:???
■死角はないのか

それでは任天堂やインテルにとって、死角はないのだろうか? もちろんある。それは、イノベーションの
ジレンマで言う「破壊的テクノロジー」の登場である。

例えば、トランスメタという半導体ベンチャー企業は消費電力が低いCPUを開発した。インテルの
ような巨額の研究開発費を使わなくても、機能を高めることに成功したのである。

そこでインテルはほぼ同じ設計の製品を投入し、トランスメタをつぶしにかかった。現在のところ、
インテルはトランスメタを水際作戦で撃退することに成功したが、今後も第2、第3のトランスメタは
登場するだろう。

思い起こすと、IBMもメーンフレーム全盛時代に、任天堂やインテルとほぼ同じビジネスモデルで
高収益を誇っていた。しかし、この市場バランスはオープン化によって崩れてしまった。

また、ソニーの初代プレイステーションもROMカセットより安価な「CD-ROM」というテクノロジーを
活用することで、一時期、任天堂からシェアを大きく奪ったことは記憶に新しい。その後、どんどんと
高価になっていくことで、シェアを失ってしまった。

さらに、パソコンや携帯電話の通信機能の高性能化は、ゲーム専用のプラットフォームの価値を
相対的に引き下げてしまっている。任天堂はまだまだ海外で売れているため、高い収益性を
保っているが、国内だけを見るとゲーム機の利用時間やソフト購入金額は頭打ちの傾向にある。

任天堂、インテルがこのまま「実質的な限定競争市場」を保てるかどうかは、今後のテクノロジーの
進展次第だろう。しかし、多くのベンチャー企業やライバル企業が、この市場を虎視眈々と
狙っていることは間違いない。どのような破壊的テクノロジーが今後出てくるのか、楽しみである。
3なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 19:17:25 ID:6UyFc1kQ
裏金問題やたまにコケルインテルがそこまで考えてるか微妙
4なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 19:31:32 ID:HpTRWWjx
任天堂はともかくインテルは
>アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が自分の製品に追いつくまでは
>次のバージョンはあえて市場に投入せず

こんなこと絶対考えてない
Core2以来だけ見ればそう見えるかもしれんが、Pentium4時代などAMDに追い越されっぱなしだった
5なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 19:41:33 ID:rJRiP58J
アウトソーシングでオーバースペックをイノベーションのジレンマでベンチャー企業は
ビジネスモデルにしてメーンフレーム全盛時代にオープン化によってシェアを
プラットフォームの破壊的テクノロジーな記事と言う事は分かった。
6なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 19:47:10 ID:l98V8D7G
>>5
日本語で頼む
7なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 19:49:27 ID:uM+uaIpW
さすが花札屋や
やり口がヤクザや
8なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 19:56:34 ID:X58sDMJ1
経営学とかマーケティングなんて所詮は後付け理論
ありがたがって聞くやつの顔が見たい
9なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 21:38:06 ID:reomUEOf
>>7
ソ二ー社員ですか?
マイク□ソフトかな?
10なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 22:18:32 ID:533++U9r
簡単に言えば常に半歩先を演出してるってこと?
マーケティングとコンセプトが受けすぎてDSなんか一歩二歩どころか
miles awayになってね?うちの子供達の口からPSPって言葉聞いたことねーんだがw
11なまえないよぉ〜:2008/10/07(火) 22:55:16 ID:EgfDMdl4
結果的にPSPはDSとは上手く住み分けできたな。DSでは対応できない領域を補完している。
あきらかにソニーが当初考えていた形とはまったく違うが。
12なまえないよぉ〜
インテルは製品悪くても金の力で裏であれこれやってたからなぁ