コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は10月1日に発表した「ゲーム産業の
分析と波及効果調査」で、関連書籍やアニメ、キャラクターグッズなど周辺需要を含めた
ゲームソフト産業の日本国内の経済波及効果は約1兆円と報告した。
国内では年間約1000本の新タイトルが発売され、その市場規模は3823億円だが
(2007年度実績 「2008CESAゲーム白書」より)、同調査での経済波及効果とは、
それらすべてのタイトルについて、過去の開発・販売への投資額と、将来の販売や
アフターフォローなどへの投資額まで含めたもの。ハード関連の経済効果は含まれていない。
1兆円の内訳は、プログラムやデザインなどの制作活動や広告宣伝などゲーム開発・
販売による経済波及効果が7411億円、書籍やキャラクターグッズ、衣料など関連商品の
製造・販売、ライセンシーによる周辺投資がもたらす経済波及効果が2850億円となっている。
ゲームソフト業界の課題として、国内市場の成熟に伴うグローバル化の推進、開発費
高騰への対応の必要性、クロスメディア展開の促進を挙げている。
人材育成の必要性も提言。ヒット作を生み出すクリエイターに加え、クロスメディア展開を
含めた資金調達などゲームをビジネスとして戦略的に行えるプロデューサー人材を育成する
必要があるとしている。
ソース:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/02/news010.html