Electronic Artsは,WindowsやMacintosh,Nintendo DSといったプラットフォーム用に9月7日に
発売したシミュレーション,「SPORE」のワールドワイドの売り上げが,100万本に到達したことを
明らかにした。また,この中で,「SPORE クリーチャー クリエイター」で作成したオリジナル
クリーチャーの「スポアペディア」への登録数が,2500万体を超えたことも明らかにされている。
ゲームそのものはおおむね高い評価を獲得しているSPOREだが,先日お伝えしたように,
本作では「SecuROM」というDRM(デジタル著作権管理)技術が用いられており,インストールや
初回起動時にインターネットでの認証が必要であるほか,ゲームのインストールが3回までしか
行えず,4回め以降はカスタマーサポートに連絡する必要がある。
アメリカの通販サイトAmazonのSPORE販売ページのレビューには,SecuROMが採用されたことに
対する不満が大量に投稿されており,ゲームの内容とは直接関係ないところで,ゲームファンの
不満が高まっているのもまた事実である。
これについては,EAの広報を務めるMariam Sughayer氏がMTV Multiplayerのインタビューの中で,
iTunes Storeで購入したコンテンツと同様,プレイヤー自身がゲームを使用するPCを認証したり,
認証を解除したりできるようにすると述べるなど,同社としても対応を検討しているようだ。
とはいえ,SecuROMそのものに不信感を持っているゲームファンはなお多く,GamePoliticsの
記事によると,カリフォルニア州では今週,ゲームのインストール時に自動的にSecuROMの
ソフトウェアがインストールされることを不服とする人々により,集団訴訟が起こされている。
この訴訟の原告団は,SecuROMをインストールするかどうかプレイヤーが選べないことや,
それ以外のDRM技術が提供されていないこと,SPORE をアンインストールしてもSecuROMは
削除されず,そのアンインストール方法が用意されていないことを問題としているという。
EAは,北米地域で10月28日に発売される「Command & Conquer: Red Alert 3」にもSecuROMを
採用するとしており,裁判の展開が注目される。
4Gamer.net
http://www.4gamer.net/games/020/G002026/20080925057/