−−最新シングル『ポラリスの涙』は、NHK教育テレビアニメ「テレパシー少女 蘭」の
エンディングテーマとして放送中ですね。楽曲もアニメに合わせ制作していったのですか?
大久保:「楽曲自体は、2年半か3年くらい前からあったよね。」
藤井:「うん。曲自体はけっこう前からあって、その当時からディレクターがすごく気にいってて。
「いつか出したいね。」って言ってたんだけど、しっくりする形に仕上がらず、お蔵入りしてた曲だったんです。」
−−その楽曲が、満を持してリリースされるわけですね。
藤井:「ディレクターが、ずっと「絶対に出したい!」って言い続けてくれてて。でも、僕ら天の邪鬼なんで
「良い!」って言われると「そうですか〜?」って思っちゃうこともあったんですね(笑)。でも、
このタイアップのお話が出たときにも、ディレクターが「このタイミングだ!」と言ってくれたので、
その熱い思いに応えて「じゃあ、やりましょうか」となったんです。」
−−今回、歌詞もアニメの世界観を意識されたんですよね?
藤井:「もともとは、歌詞の世界観がちょっと大人目腺の内容だったんですね。でも今回、
アニメの内容が中学生向けだったので、大人っぽい恋愛からちょっと青い感じの歌詞に書き直したんです。」
−−それでも、子供すぎる歌詞ではない印象を受けます。
藤井:「うん。やっぱり「アニメの世界観に合わせて」と言いながらも、自分なりの世界観も出ま
すよね。」
−−『ポラリスの涙』の歌詞は、「テレパシー少女 蘭」に出てくる男の子の視点で
書かれているように感じました。
藤井:「そうですね。主人公の蘭は、超能力を持って悩んでいて。留衣は、
蘭の傍にいてさりげなく優しく手を差し伸べる。そんな世界観を表現したいと思ったんです。」
−−その世界感は、藤井さんが普段書いている詞にも共通するところがあるんじゃないですか?
藤井:「「どんな話なんだろう。」と思って、あさのあつこさんの原作を読んでみたら、音速ラインの
世界観に合うと思ったんですね。留衣は何も言わないけど、離れたところで見守ってて困ったときに
手を差し伸べる。そういうところって、僕の綴る歌詞に近いものを感じましたね。」
大久保:「音速ラインの王道なんですけど、女々しくはないですよね。だけど、強気な男でもない。
一歩引いたところで相手を見守ってるというか。すごくアニメとリンクした歌詞なんですけど、
普段の音速ラインの世界観と近いんですよね。」
−−淡い青春群青像を描く歌も、音速ラインは多いですからね。
藤井:「淡い青春群像的な世界観は得意ですね。アニメのプロデューサーの方もすごい気にいってくれてて。
最初、アニメのダイジェスト映像を、エンディングで使用することになっていたらしいんです。
でも、『ポラリスの涙』を聴いて、「楽曲に合わせて、エンディングの映像も作りたい!」と
制作してくれたにで、エンディングを観ながら聴くと、より染みる歌になってます。」
>>2へ続く
エキサイト
http://blog.excite.co.jp/exanime/8606536/ http://pds.exblog.jp/pds/1/200809/13/35/e0025035_6444717.jpg 音速ライン official web site
http://www.onso9line.com/ NHKアニメワールド:テレパシー少女 蘭
http://www3.nhk.or.jp/anime/ran/