【鉄道】書籍「日本の鉄道 車窓絶景100選」 「乗りテツ」のコダワリ、わかるなあ…

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1コロッケそばφ ★
この本を手にとってまず目次を食い入るように見る。
「自分の知っている車窓は百選の中に選ばれているのか」。
電車から見える風景には、良きにつけ悪しきにつけいろいろと思い入れがある。

さすがに私がよく乗ってた、大阪から和歌山へ行く時の暗い気分
(大阪から和歌山へ引っ越した時、都会から離れるような気持ちだったので)で
眺めた南海本線の車窓からの景色なんか選ばれてないなーと半ば落胆しつつ読み始めたら、
絶景関西部門で「南海本線、鳥取ノ荘〜箱作」が候補に挙がっていたので嬉しさのあまり
血圧が上がった。まあ、候補に挙がった風景は「大手私鉄があんなに海の側を走る!」
で讃えられてるわけで、私の「暗くなる絶景」はもう少し和歌山寄りの、
海が見えなくなってからのことなんだが。
それでも、私の心に刻まれている景色が候補に挙がっているだけでうれしい。

などという読み方をする人はあまりいないのかもしれないけれど、
そうでなくてもこの本は面白い。
四人の「乗りテツ」(鉄道に“乗る”ことが趣味の鉄道ファン)の座談会形式になっていて、
それぞれ皆さんのコダワリが、「あんまり出したらマズイかもしんないけどやっぱり出ちゃう」
みたいに噴出している。

特に原武史の噴出から目が離せない。この人は大正天皇の本とか書いてたので
歴史学者なのかと思っていたら鉄道も大好きらしい(ほんとは政治学者だそうです)。
で、鉄道へのコダワリの具合が「箱根登山鉄道」「江ノ電」「嵯峨野観光鉄道」ギライ
となって噴出してくる。「箱根という大観光地によりかかっている雰囲気が嫌なんだ」
「何かとドラマや旅番組に出てくるところが嫌いなんだ」
「そういうあざとさが嫌いなんだ」など、珠玉の発言が次々繰り出される。

わかるなあ、このあたりのコダワリ。原さんに言われると私も江ノ電を嫌いになれる。
で、原さんがテムズ河畔に似ているといって推している東武浅草駅、
用事もないのに上京して見に行きたくなってきた。

asahi.com
http://book.asahi.com/shinsho/TKY200809080124.html
新潮社
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2なまえないよぉ〜:2008/09/09(火) 21:50:25 ID:sqKMqCK6
3なまえないよぉ〜
チェックしないとな