2008年8月29日の午前中に、スクウェア・エニックスがテクモに対してTOBを提案していることが
リリースされた。これを受け、同日午後にスクウェア・エニックスの和田洋一代表取締役社長が
都内で記者会見を行った。
そもそも今回の発表で気をつけないといけないのは、現段階ではスクウェア・エニックスは”友好的”な
TOBをテクモに提案しているだけであって、実際にはまだ動いていないということ。この発表を受けて
今後、テクモ経営陣が受け入れるのかどうかを協議することになる。仮に合意に至った場合は、
スクウェア・エニックスホールディングスの傘下企業としてテクモは、タイトーと同じようにスクウェア・
エニックスグループのメンバー企業となるわけだ。
「今回の記者会見は、TOBそのものの会見ではなく、TOBというご提案について、テクモ経営陣の
皆様にご賛同いただき、ともに歩みたいという内容でございます」(和田)
会見冒頭でこう切り出した和田社長。ゲーム産業は世界的に見ても堅調に成長しているが、
日本のゲームメーカーが必ずしも圧倒的な強さを誇っているとは言えない状況であることを指摘。
これをカバーするうえで、会社間が深く手を組みながら戦略を練っていく必要がある。そもそも
スクウェアとエニックスの合併もこの考えが基本姿勢であることを強調した。
「テクモのビジネスは家庭用、業務用、施設運営、ライツと広範であります。これからさらに飛躍する
ためには、世界展開という点で考えるとスクウェア・エニックスグループの力とテクモのすばらしい
創造能力を合体すれば、非常に大きな勢力になるのではないか」(同)
テクモとの交渉は今年5月にさかのぼるという。「柿原(康晴代表取締役会長兼社長)さんとは
「同じグループとしていっしょにやっていけないか」と5月くらいから何回か面談させていただいていた」(同)。
先日の安田善巳元社長の電撃退任もあり、「いったんチームが崩れると、ものすごい勢いで
(クリエイティブは)劣化する。(社員の不安をぬぐうためにも)テクモからも何かしらのメッセージを
出していただくべきだし、スクウェア・エニックスからもメッセージを出したいと考えた」(同)。
そのひとつの形としてTOB提案に踏み切ったという。
和田社長が今回の記者会見でもっとも強調していたのが、会社の価値は人材であるということ。
会社がいかに気持ちよく働ける環境を作り、どう結果に結びつけるかが重要だと持論を展開。
会見最後はこう締めくくった。
「世界のコンテンツ産業の中で日本のメーカーがどう飛躍していくかを考えたとき、世界に対して
価値貢献できるチームはそんなにない。テクモはそういう意味ですばらしい能力を持っている。
その価値を世界のお客さんに表していくために、何かお手伝いをしたいし、いっしょにやって
いきたいということで今回の提案に至っております」(同)
これを受けてテクモがどのように動くのか、9月4日までには回答が出る。
下では会見での質疑応答の様子をお届けする。(質疑応答の内容はソースにて)
ファミ通.com
http://www.famitsu.com/game/news/1217695_1124.html 本件に関して、テクモはプレスリリースを発表し、「現在対応を検討中で、現時点で決定している
事実はない」と明らかにしました。
iNSIDE
http://www.inside-games.jp/news/309/30944.html 関連スレ
【ゲーム会社】スクウェア・エニックスがテクモにTOB提案
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1219971986/