人気作家菊地秀行さんの代表作『吸血鬼ハンターD』の未発表短編が、
ニューヨークで開催されるニューヨーク・アニメフェスティバル
(The New York Anime Festival (NYAF))で初公開される。
公開されるのは、『吸血鬼ハンターD The Wanderer's Ship』と題した小品である。
ニューヨーク・アニメフェスティバルの公式ガイドブックに掲載される予定である。
日本で未公開の日本の人気エンタテインメント小説が、海外で初出になるのは珍しい。
ニューヨーク・アニメフェスティバルは、9月26日から28日までマンハッタンにある
ジャビットセンターで行われる。アニメやマンガなど日本のポップカルチャーに
フォーカスしたコンベンションイベントのひとつである。
開催は今年で2年目と歴史は短いが、昨年は、1万人以上の来場者が訪れるなど
一躍人気コンベンションのひとつになった。
『吸血鬼ハンターD』は、菊地秀行の代表作で日本では1983年に発表をし、
大きな人気を獲得した。その後、シリーズ作品が数多く刊行されている。
また、1985年と2001年(日本公開)と二度にわたりアニメ化されている。
このアニメはいずれも米国でも発売されて、米国で高い人気を築いた。
また、小説の英語版も発売されている。
もともと『吸血鬼ハンターD: The Wanderer's Ship』は、日本の国内で行われたイベントで、
菊地秀行さんがファンにプレゼントしたものである。イベントで菊地秀行さんは、
自らの手書き原稿をその作品の権利も含めてファンに贈った。
今回は、この作品を持っている所有者が、より多くの人と作品を分かち合う目的で、
ニューヨーク・アニメフェスティバルの公式ガイドブックへの掲載の許可を与えた。
菊地秀行さんは、今回のニューヨーク・アニメフェスティバルの特別ゲストの一人となっている。
このほかにも『吸血鬼ハンターD』のイラストレーションでも知られる天野喜孝氏、
英語版書籍の翻訳者であるKevin Leahyさんらもイベントの特別ゲストになっている。
イベント全体が『吸血鬼ハンターD』を大きくフィーチャーするかたちとなっている。
今回の新作発表は、菊地さんから米国のファンへのビッグなプレゼントといえそうだ。
ニューヨーク・アニメフェスティバル The New York Anime Festival
http://www.nyanimefestival.com/ animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2008/08/d_1.html