【企業】タカラトミー「トランスフォーマー」依然好調で 業績修正

このエントリーをはてなブックマークに追加
1コロッケそばφ ★
タカラトミーは、8月5日に平成21年3月期第2四半期(20年4月〜9月)の業績予想の修正を行った。
新しい業績予想は、連結売上高が従来の予想の900億円から880億円に減少するものの、
営業利益は10億円から17億円、経常利益は10億円から21億円、純利益は6億円から16億円と
いずれも大幅に引き上げられる。いずれも好調だった前年の実績に大きく近づく。

売上高の減少は、子会社でカプセル玩具を扱うユージンが事業再建の途中であることに加えて、
玩具菓子のすばる堂がヒット商品不在で売上不振となっているためである。
さらにトイズユニオンのテレビゲーム関連商品の取扱量が減少し、
グループ会社の一部で売上高が減少傾向となった。
しかし、タカラトミー単体の業績が好調で、こうした子会社の不振を大きくカバーした。
好調だったのは、トレーディングカードゲームの「デュエル・マスターズ」と
「トランスフォーマー」で、いずれも売上を伸ばしている。
また、「トミカ」や「プラレール」などの定番商品も堅調だった。さらに、ロイヤリティ収入の
増加や販売管理費の圧などもあり、利益面での予想を大きく引き上げている。

『トランスフォーマー』はもともと旧タカラの玩具企画から、2007年にハリウッド映画化されて
世界的に大ヒットになったものである。劇場公開に合わせて関連玩具の輸出が一気に拡大し、
同社に大きな利益をもたらしたが、映画公開終了後も人気が衰えていないようである。
来年夏には、再び続編映画が世界公開予定となっており、このまま失速することなく、
続編公開まで人気がつながる可能性も高そうだ。

タカラトミーは半期の業績予想を修正する一方で、通期の見通しについては、
今回修正を行なっていない。
同社によれば、玩具需要が最も拡大する年末商戦の動向が不透明なこと、また景況の悪化や
原材料価格の高騰など利益圧迫要因が増大しているためである。
玩具会社特有の業績の下半期偏重もあり、慎重な見通しを立てているようだ。

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/

animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/08/post_419.html