宮城県と仙台市は来年3月、「宮城・仙台アニメーショングランプリ(仮称)」を仙台市で開催する。
自治体がアニメ作品コンテストを主催するのは全国でも異例。優秀作品を国際映画祭に
出品するほか、海外のアニメ市場に売り込む。
アニメ制作を学ぶ大学生や専門学校生らを対象に企画書やシナリオ、キャラクターデザインを
全国から募集。応募の中から数点を、アニメ産業への進出を狙う県内の情報技術(IT)企業と
共同でアニメ化する。県は制作費についても半額(上限1000万円)を補助する。
完成作品を来年3月の「グランプリ」で披露。優秀作を選んで東京国際映画祭やフランス、
香港など海外のアニメイベントに出品し、各国のテレビ番組制作会社や映画会社との契約に
結び付けたい考えだ。
東北では東北工業大(仙台市)や東北芸術工科大(山形市)にアニメ制作の講義が設けられ、
仙台市にはアニメの専門学校もある。
宮城県は「日本製アニメの需要は大きく、欧米市場参入は可能だ」と分析。「東北はアニメ関係の
人材を育てる環境は整っているが、現状は東京に流出している。アニメ作家を志す若者が
活躍できる場を東北につくりたい」と話す。
企画募集は17日から8月31日まで。
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/07/20080717t15028.htm