「かわいすぎて食べたくない!」「ごめんなさいって心の中でつぶやいてます・・・」ネット上で
女子のハートをがっちりつかんでいるのは動物を模したキャラクターケーキ。「ゆるキャラ」出現の
影響か、既存の有名キャラクター以外のキャラが続々登場するなか、お菓子の世界では
特に愛らしいキャラクターケーキが人気を集めている。
東京・代官山にある「chocoholic cafe(チョコホリックカフェ)」では、動物の顔を描いたケーキが人気。
現在は「苺のプードル」と「クマちゃんショコラ」の2種類で各588円(税込み)。同店のパティシエ、
田中綾奈さんは「ちょっとしたプレゼントとして喜ばれる新作ケーキはないかと考えていたとき、
ケーキが動物の顔に見えてきた」と話す。
平成18年ごろに販売を始めたところネットや口コミで人気沸騰。今年4月に池袋駅構内に
オープンさせた店舗では、20代の女性を中心にこの2種類だけで1日100個近く売れている。
友達の誕生日にと買った埼玉県川口市の大学生、広瀬雅子さん(19)は「店の前を通るたびに、
気になっていた。食べるのがもったいない」と笑顔で話す。
一方、「イチゴアニマル」「チョコアニマル」(各税込み735円)を販売しているのは港区にある
「Anniversary(アニバーサリー)」。ビルの奥という分かりにくい立地にもかかわらず、1日20個近く
売り上げる。イギリスでの修業経験もある同店パティシエ、本橋雅人さんによると、以前から
客の注文に応じて同様のケーキを作っていたが、昨年の夏からは店頭にも並べ始めた。
「今の女性はかわいいモノ好き。昔ならそれほど売れなかったでしょう」。キャラクターをあしらった
ウエディングケーキも大人気で、週末だけで150個以上売ることもあるという。
博報堂生活総合研究所上席研究員の山本貴代さんは「バブルを境に女性の嗜好が変わった」と
指摘する。「バブル期に青春を過ごした30代後半以上の女性は昭和61年に男女雇用均等法が
施行されたこともあり、格好良く生きようと肩肘張っていた。しかし、30代前半以下の女性は、
バブル世代の晩婚化現象をみて、かわいらしく生きた方が得だと悟った。かわいらしいケーキを
好む女性には、自分で食べるというよりも誰かにプレゼントしてみんなからほめられようとする
心理が働いているのでは」と話している。
イザ!
http://tonai.iza.ne.jp/blog/entry/645057 http://tonai.iza.ne.jp/images/user/20080715/297701.jpg http://tonai.iza.ne.jp/images/user/20080715/297719.jpg