【書評】『萌える日本文学』(幻冬舎)本書は新しい「萌えている」文学案内である。
本書は真面目な文学案内である。
数多ある文学評論の中で萌えを中心に据えたものは少ないのではないだろうか。
戦後60年を過ぎ「萌え」というオタク用語が誕生してから、
先ほど発売された広辞苑にも用語として収録され、瞬く間に認知された。
現代日本における文化として世界では理解されている「萌え」。
その萌えを知り抜いた著者による文学案内が本書である。
「萌え」という言葉に抵抗感がある方々もいるかもしれないが、
日本最古の『枕草子』、また『源氏物語』にも萌え要素があった。
さらにその伝統は受け継がれ、誰もが知る近代文学作品の中に萌え要素を見ることができる。
日本近代文学は「萌え」の宝庫なのだ。
著者は宮沢賢治、夏目漱石に泉鏡花、谷崎潤一郎に太宰治、
また吉本ばななに村上春樹などの作品に内在する萌えを指摘している。
なかでも、本書では日本人初のノーベル文学賞作家である川端康成を
『眠れる美女』『みずうみ』『少年』などを例に挙げ、
「多方面にわたる萌え小説を量産した萌え文学の帝王」といっている、
こんな文学評論は今まであっただろうか。
個人的には川端康成『片腕』にみる‘腕フェチ’という萌え要素に感銘を得た。
繰り返すが冗談ではなく、ふざけているわけでもなく、
著者は真面目に文学と萌えの相関について検証している
。萌えの要素を「妹」「メイド」「ツンデレ」「眼鏡っ娘」「その他」等々11章に振り分け、
各作品について簡単なあらすじを紹介し、萌えセリフ・萌えシチュエーションを抜き出している。
構えず気楽に自分にあった萌え文学を探せる文学案内であろう。
既読のものでもこの新たな視点で読んでみると気付かなかった発見があるかもしれない。
賛否両論はあるだろうが今だからできるこのような読み方があってもいい。
本書は新しい「萌えている」文学案内である。
是非「萌える海外文学」も作っていただきたい。
出版社:幻冬舎
書名:萌える日本文学
著者:堀越英美
定価:1,575円(税込み)
読売新聞
http://blogs.yomiuri.co.jp/book/2008/06/post_5d93.html http://blogs.yomiuri.co.jp/photos/uncategorized/2008/05/16/moeru.jpg 幻冬舎
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=102036
2 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 22:59:58 ID:6hzlRmhW
はぁ・・・┐(´ー`)┌
3 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:04:55 ID:GVqCiKSa
死ね萌え豚
4 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:07:01 ID:GWFMtLvv
萌え〜
5 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:08:20 ID:lPwfi+p9
だからオタクに媚を売るような手法は極浅いオタク以外には反感しか持たれないと(ry
6 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:09:03 ID:xzEE4j+S
発想はいいが堅苦しくなっては台無しと言わざるを得ない
7 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:12:03 ID:F4Nwvhl5
源氏物語は酷い
・母萌え
・母に良く似てる女萌え
・熟女萌え
・老婆萌え
・太め女萌え
・赤鼻ガリ女萌え
・ツンデレ女萌え(普段は気高くツンツンしてるのに、攻撃されると凄く弱い)
・ヤンデレ女萌え(凄い嫉妬深くて、別の女を呪い殺そうとしてしまう)
・自分で幼女さらってきて自分好みに育てた幼女と○○○してしまう萌え
・左遷萌え & 遠い地で竜宮の姫萌え
・男一人に女無数と言うハーレム世界
・商売女には一切手を出さない
・結局は幼女の紫が一番可愛いと言う結論
8 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:12:34 ID:Sgphg24O
幻冬舎に騙されたら負けかなって思ってる
9 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:19:54 ID:7JLswdKn
分かりやすく、本質さえ失われなければ買いとは思うが
どうなん、見てから判断するとするか
11 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:24:07 ID:kZbNkUew
12 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:24:45 ID:+j8Z5Xty
大塚英二あたりのコメントが聞きたい
巴里は萌えているか
14 :
なまえないよぉ〜:2008/06/20(金) 23:33:36 ID:pHZJXv5I
俳句は全部萌えの抽出・表出とか言い出しそうだなw
俺はあながち間違ってるとは思わないが
15 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 00:01:14 ID:fn9TSEbl
夏目漱石を汚すな
16 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 00:09:23 ID:LwZyXr/X
多面的な捉え方をすることは悪くないけど、読んでみないとわからんな
また見城のタヌキか・・・。
なんか、出版界の風見鶏というか・・・。
社会全体へのゴマすりがうまいというか・・・。
萌えニュースではある
ドストエフスキーなんかはオタ好みの女性出て来るな。あの人女性だけは描けなかったから
川端康成はガチ
Fateの出番だな。
22 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 07:36:33 ID:mtBKrikn
文学萌えでも文学案内でも、野村美月の文学少女シリーズには足元にも及ばんな。
そこまでして日本の文化を貶めたいのか
まぁ実際文学読んでてキャラに萌えるときはある
ちゃんとした内容なら読んでみたいな
「三四郎」の女キャラとか萌えた
26 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 11:08:44 ID:oPDHoL6Z
しゅ、春琴たんは? 春琴たんは出るの?
舞姫とか鬼畜すぎるからな……
はらませて
国外逃亡
発狂
だもんなぁ
川端康成とかリビドー溢れまくってるもんなw
日本のいわゆる純文学って粗筋だけ見るとハーレクィンかケータイ小説みたいなやつ多くね
源氏物語はガチ
30 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 12:26:08 ID:B/0abEI7
文学ではないけど、アメリカ版ときメモの絵柄見て萌え要素って大切なんだなと知った。
31 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 13:20:48 ID:tWkHFjAV
結局、『萌え』と『かわいい』の差はなんなのさ?
漫画やアニメは好きだが、萌え系は避けているオレがいる。
32 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 13:25:04 ID:M80t6wAq
33 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 14:07:01 ID:V6AIyj62
34 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 14:08:05 ID:MFRlLIMu
なんでも萌やせばいいってもんじゃないだろ
35 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 14:35:36 ID:Gcd7QoXt
豊太郎=伊藤誠
過去に根ざしたものが今の日本にも続いている。あるいは、本質的に変わってないよね。ま、見方次第だろうけど。
半ばさらうように囲った幼女と後で新枕しちゃう光源氏。最近見た「紅 kurenai」に似たような要素を感じた。
文学に限らず、触手モノまで存在したエロ浮世絵とか。当時から二次元産業は流行ってたようだしね。
37 :
なまえないよぉ〜:2008/06/21(土) 16:18:58 ID:7S0luj6+
タコと海女か。
昔は写真がないぶん、逆に春画や小説に流れたんじゃねーかな。
>>31 「かわいい」は、性的魅力。人間以外の動物も持っている本能的感情。
「萌え」は知的欲求。「知る快楽」に目覚めた唯一の種である人間のみが持つ高次の感情。
要素としてはあるんだけど、昔はそれだけで商売することは許されなかった。
大義名分といえば耳ざわりが悪いが、正当な手続きなり、もっとおおきなテーマなりがあって
そのうえで整合性がないと萌え要素的なものは受け入れられなかった。
まあ、今騒がれてるのも同じで、いきなり萌えを生だししてるから、酔狂な層以外には
受け入れられてない。