マルチプレイのゲームでは、プレイヤーキャラを識別するために色分けをするものが多いが、
この色の選び方が勝敗に影響するという驚くべき研究結果が、一般メディアを含めて複数の
ニュースサイトで報じられた。
この研究は、マルチプレイを主体とするアクションシューティング『Unreal Tournament 2004』を用い、
デンマークのコペンハーゲン大学などの神経科学者たちが実施したもの。エリートチーム同士で
行われた1,347試合を調べたところ、レッドチームとブルーチームの勝率はまったく同じとはならず、
レッドチームのほうが55%と若干高い数値を示した。
その理由は、人間は怒ったときなどに顔を紅潮させることから、赤という色が“心理的に気を散らす
要因”になるためではないか、とのこと。
同様の研究は、過去に実際のスポーツを対象にして行われたこともある。英国の学者によれば、
2004年アテネオリンピックで実施されたボクシング、テコンドー、レスリングなどの種目では、
赤いユニフォームを着ていた選手は、そうでない選手に比べて良好な成績を収める確率が
やや高かったという。
なお、今回の調査に用いられたゲームの開発元であるEpic Games社のMark Rein副社長は、
「面白い分析だが、“赤vs青”という図式は長年『Unreal Tournament』シリーズに根付いているからね。
チームカラーをすぐさま変更することにはならないと思う」とコメントしている。
ジーパラドットコム
http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2008061802/