プロアマ問わずイラストレーターが参加するSNS「pixiv(ピクシヴ)」が人気を集めている。
会員数は17万人、投稿されたイラストは63万点を超え、イラストを通じた交流が
盛んなだけでなく、新たな才能を発掘する場にもなりつつある。【渡辺圭】
「ピクシヴ」は07年9月にオープン。
「ミクシィ」など従来のSNSと違うのは、イラストの投稿に機能を特化していること。
SNSの標準的サービスであるブログ機能はなく、会員個人のページではプロフィルと
イラストだけが見られるという仕組みになっている。
閲覧者がイラストにコメントをつけることは出来るが、
掲示板的な機能はなく、あくまでも、見た人が描いた人に感想を送るだけに特化している。
また、自分のお気に入りのイラストは自由にブックマークできる。
同じイラストをブックマークしている会員同士が一目で分かるなど、
同じ嗜好のユーザーが集まりやすい環境が整っている。
ゲームやマンガ、アニメ、ライトノベルの世界で活躍するプロの登録も増えてきていて、
「ちょっとしたイラストに困ったときに描ける人を探して仕事を頼んだこともある」(雑誌編集者)
という事例も。クリスマスやお正月など季節に合わせたイラストコンテストなどもあり、
描き手同士の連携も気軽に行える。6月25日からは七夕企画も始まる予定だ。
運営する「クルーク」(東京都渋谷区)の片桐孝憲社長は、「イラストを描く人の多くが
ホームページを持っているが、ピクシヴはイラストを見せることに特化したSNSなので、
個人でサイトを持つよりも楽に運営出来ると思う。ピクシヴなら、描いてもちゃんと見てもらえる
という期待感がユーザーの増加につながったのではないか」と話している。
◆画像
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/images/20080615mog00m200003000p_size5.jpg ◆ソース
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080615mog00m200004000c.html