東海旅客鉄道(JR東海)は、東海道新幹線の情報伝送に使用する
無線システムのデジタル化工事を年内にも完了する。
来春にも、車内にPHSアンテナを置くことで
乗務員と駅員との専用携帯電話による連絡が可能になるほか、
指令所からの伝達事項を乗務員室の表示装置へ画像で送れるようになる。
緊急時などの情報伝達をしやすくし、安全向上に役立てる。
新幹線では列車内の乗務員と東京の総合指令所の指令員との連絡手段や
車内の公衆電話、文字ニュースサービスなどの情報は、
線路脇に通されたケーブルと無線を結ぶことで伝送している。
現在はアナログ方式の無線だが、
情報伝達量が約3倍に増えるデジタル方式導入への工事を進めている。
さらに、車両内には1編成(16両)あたり9カ所のPHSアンテナを設置。
専用のPHS携帯端末を使用することで、車内のどこからでも
乗務員、外部の駅員、指令員の間の連絡や車内放送ができるほか、
3者での同時の通話が可能となる。
従来は車両内に固定して設置されている連絡電話で1対1の通話しかできなかった。
日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080612c3d1201z12.html