大手広告代理店電通の決算資料によると、電通の映像・音楽事業子会社
ジェネオン エンタテインメントの2007年度(2008年3月末決算)の売上高は
289億2000万円と前年比で4.9%の増加であった。
ジェネオン エンタテインメントは、映像・音楽の企画・パッケージ事業大手で、
アニメ事業も幅広く手がけている。2007年度にはアニメ関連では『精霊の守り人』や
『ハヤテのごとく!』、『スカルマン』等のタイトルを中心に製作、映像パッケージ発売を
行っている。営業利益など利益指標や事業セグメントごとの売上高は明らかにされていない。
同社の中間期までの売上高は137億1400万円で、前年比2.0%の減少であった。
このため同社の下期の売上高はおよそ152億円で、下期の偏重で上期の減少分を
下期で取り返したことになる。
また電通は、アニメの北米事業子会社であるジェネオンエンタテインメントUSAも子会社にしているが、
別会社であるためUSAの業績はジェネオン エンタテインメントの売上高には含まれていない。
電通全体の売上高は連結で2兆575億円、前年同期比1.7%減となっている。
また営業利益は561億2600万円(同10.7%減)、経常利益は679億9300万円(同2.9%減)、
当期純利益は362億4600万円(同18.1%増)である。
当期純利益には、昨年行ったジェネオンエンタテインメントUSAの事業再構築損失など29億円と
ジェネオン買収時のコストであるのれん代の償却費8億円、
それと電通と東北新社による大型コンテンツファンドD&T組合の
たな卸資産評価損の71億円も含まれている。
《ジェネオンエンタテインメントの売上高》
2008年3月期 289億2000万円(4.9%増)
2007年3月期 277億4100万円
2006年3月期 293億6100万円
2005年3月期 294億9000万円
animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/06/200728949.html 電通
http://www.dentsu.co.jp/ ジェネオンエンタテインメント
http://www.geneon-ent.co.jp/