週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で2006年まで連載されていた、浦沢直樹の人気漫画
『20世紀少年』。第48回小学館漫画賞をはじめ、国内外において数々の賞を獲得したこの作品が
このたび実写映画化され、8月30日にその第1部(全3部構成)が公開される。
早くからファンの間ではこの映画のことが話題になっていたが、その中でも特に注目されているのが、
作中のヒロインであるカンナ役を誰が演じるのか、ということ。主演の唐沢寿明をはじめ、
常盤貴子、豊川悦司、片瀬那奈など、他の配役が発表されていく中、公開まであと3カ月程となった
現在も、カンナ役はまだ発表されていない。普通に考えて、もう撮影は行われているはずであり、
現場の目撃情報があってもおかしくないはずなのに、いささか不自然だ。もしかして、本当に
まだ決まっていないのだろうか?
「カンナ役は、もちろんもう決まっています」
と語るのは、ある芸能関係者。
「ヴィジョンファクトリー所属の平愛梨(24)です。『花ざかりの君たちへ』『3年B組金八先生』など、
メジャーなドラマにも出ていますが、正直あまりぱっとしないですね。今回の配役も、あまり
マッチしているとは思えません。そもそもカンナ役は、一般公募をした中からオーディションで
選ぶことになっていた。今回の抜擢は、デキレースと思われても仕方がないかもしれません」(同上)
また、別の映画関係者は、「カンナのシーンの撮影はすでに始まっていますよ。ただ、カンナが
登場するのは2部からだから、8月30日公開の1部には登場しませんけどね」とも。
すでに決まっているのなら、どうして未だに正体が明かされていないのか。一般に公募をして
おきながら、タレントを起用したとあっては、さすがに気まずいというところだろうか。真相を
確かめるべく、東宝宣伝部の担当者に話を聞いてみた。
「カンナが登場する第2部は来年新春の公開予定ですから、今の段階で俳優を先に発表して
しまって、作品に対する変な先入観を持たれたくはないんです。カンナ役が誰であるかについては、
ノーコメントでお願いします」
また、オーディションを仕切っている日本テレビの20世紀少年製作委員会にも問い合わせてみたが、
「正式に決定次第発表させていただきます」と、オーディションの詳細については明らかにされなかった。
長期連載で根強い人気のある作品だけに、ファンは映画の公開とヒロイン役の発表を楽しみにしている。
ここまで発表を引っ張っておいて、ファンたちをガッカリさせる結果にならなければよいのだが……。
日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2008/06/post_611.html