本日(2008年4月21日),財団法人デジタルコンテンツ協会は,シリアスゲームの現状をまとめた
「シリアスゲームの現状調査報告書」を,同団体の公式サイト上で公開した。
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20080421036/TN/001.gif シリアスゲームとは,ゲームを娯楽だけではない,「真面目な用途」にも使えるメディアとして活用
していこうというもの。シリアスゲームという言葉自体は,欧米から端を発したものなのだが,
ニンテンドーDSにおける知育ゲームのブームを背景に,日本でも議論/研究が盛んになりつつある
分野だ。昨今では,東京大学大学院教授の馬場章氏による「オンラインゲームの教育目的利用の
ための研究」プロジェクトや,大阪電気通信大学にてニンテンドーDSのソフト「えいご漬け」が授業
に活用されるなど,教育関係者達による積極的なアプローチも目立っている。
今回公開された「シリアスゲームの現状調査報告書」では,そんなシリアスゲームの現状が約200
ページにものぼるテキストでまとめられており,シリアスゲームとは何か? から始まって,先ほど
挙げたような各事例の詳細,今後の可能性についてなどなど,シリアスゲームに関する一通りの
知識を得られる構成となっている。
後半には,エンターブレインの浜村弘一氏や精神科医の香山リカ氏といったゲーム業界界隈(?)
の著名人へのインタビューなども掲載されているなど,フリーで配布されるテキストとしては,かなり
豪勢な内容だ。
この手の話題に興味がある人,あるはゲーム業界人の人などは,一度目を通してみてもいいかもしれない。
■デジタルコンテンツ協会
http://www.dcaj.org/ 4Gamer
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20080421036/