【コラム】2年で海外デビューした「ナウプロダクション」 中小ゲーム開発企業の生き残り戦略
1 :
あやめφ ★:2008/03/30(日) 01:02:19 ID:???
日本製のゲームは海外市場でどこまで通用するのか。国内ゲーム産業にとって、特に中小ゲーム
開発会社にとっては重要な課題だが、日本企業の持つ強みを発揮しつつ海外で成功のチャンスを
つかもうとしている実例がある。
■ 日本人が作る「洋ゲー」テイスト
3月7日に英Empire Interactiveは、ナウプロダクションが開発している「ニンテンドーDS」向けソフト
「Unsolved Crimes」を欧米圏で今年中に発売すると発表した。このゲームは、推理小説仕立ての
アドベンチャーゲームで、1970年代のニューヨークを舞台にした誘拐事件を、新人の捜査官が
解決していくという内容だ。
英語に精通したネイティブスピーカーが言語面ではサポートに入っているとはいえ、脚本も含めて
企画内容は完全に日本人によるものだ。開発もすべて日本でしている。しかし、このゲームで
着目すべきは、説明を受けなければ海外のゲーム会社が開発したと思ってしまうような「洋ゲー」
的なグラフィックスの雰囲気を十分に保っている点だ。
ナウプロダクションは従業員数200人、年商21億円の企業だ。1986年に創業し、受託開発の
企業として日本の大手ゲーム会社を取引先に持っている。製品名に同社の名前が入ることが
ほとんどないので、あまり一般ユーザーには知られていないが、現在までに170以上のゲーム
開発を手がけた。
最近では、DSや「プレイステーションポータブル(PSP)」といった携帯ゲーム機向けや携帯電話向け
タイトルを多く開発している。自社ブランドで発売しているタイトルは多くないが、06年にリリースした
「なぞっておぼえる大人の漢字練習」は、漢字練習ソフトのなかではヒットし定番タイトル化した。
■ 2年前から始めた海外企業への売り込みの努力
同社の海外取引の責任者である企画室室長の大信英次氏によると、「これまでは日本国内の
企業とだけ取り引きしていたが、2年あまり前から海外企業に対して積極的に営業を開始して、
取り引きの可能性を模索し始めた」という。それは日本市場だけでビジネスする限界と将来的な
成長の可能性を考えれば、避けて通れない道であるという会社としての判断もあった。
大信氏は「ゲーム開発者会議(GDC)」や「東京ゲームショウ」などの商談の場を積極的に使い、
ゼロから人脈を開拓していった。今年2月のGDCでも58社の企業とミーティングの場を持つなど
ハードなスケジュールをこなし、欧米の大手とはほぼすべてとコンタクトをとったという。
IT-PLUS
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000028032008 ナウプロダクション
http://www.nowpro.co.jp/ 続き
>>2
2 :
あやめφ ★:2008/03/30(日) 01:02:27 ID:???
売り込みの際には、最初から海外市場を強く意識したプロトタイプゲームを開発し、それを
プレゼンテーションに使った。欧米企業には企画書を提出するだけでは、いくら実績があっても
仕事を受けることができない。技術力と企画力の両方を証明できる形にして売り込む必要があった。
DS向けソフトは、少人数でかつ1年未満という短い期間で開発することが一般的だ。据え置き型
ゲーム機に比べ開発コストも小さいため、企業としてあまり大きなリスクを抱える必要がない
メリットがある。
海外を念頭に新しいブランドを確立することを狙ったプロトタイプ版が、今回の「Unsolved Crimes」
だったというわけだ。欧米各社への売り込みに対し、4社から販売権を取得したいというオファーが
あり、様々な条件を考慮した結果、今回の英 Empire Interactiveとの契約になったのだという。
日本のアドベンチャーゲームをそのまま欧米に持っていっても、文化的な背景の相違といった
ものがあり、なかなか成功を収めることができていないのが実情だ。だが、日本的なゲーム
デザインを活かしつつ、そのまま欧米のニーズに合わせた企画開発をしてはどうかという発想が、
今回の契約につながったといえる。
ナウプロダクションの成功は、欧米で日本の企画を活かしながら独自のブランドを確立する
新しい方法論になりうるかもしれない。
■海外展開の成功が生み出す事業戦略の幅
大信氏によると、「海外パブリッシャーは日本の中小ゲーム会社を高く評価している。実力が
あると証明できる企業であれば、積極的に取り引きをしたいという意志を持っている」という。
日本国内で受託開発にとどまっている企業でも、実績さえ重ねていれば十分に評価されるようだ。
また、欧米大手の持つブランドタイトルの開発委託先としてのニーズだけでなく、新しいブランド
となる企画も積極的に探しているのだそうだ。DSに代表される携帯ゲーム機市場は欧米でも
規模が大きく、また開発費がそれほど高くないため、中小企業の新しい企画を試せる余地が
あることも要因としてある。
ナウプロダクションが高い評価を得られたのは、日本企業の独自性もあったようだ。大信氏に
よると「欧米の中小開発会社が持ち込む企画は、一人称シューティングゲームが大半」という。
欧米の開発者の技術志向がこのジャンルに集中していることがうかがえるが、だからこそ
異なる企画を提案し開発力を実証できる日本企業は歓迎される傾向があるのだろう。
ナウプロダクションでは、売り込みが着実に商談に結びつきはじめたという。今回紹介した
プロジェクトだけでなく、欧米の複数のパブリッシャーと別のプロジェクトが進行中で、「企業と
しての事業戦略に確実に幅が生まれつつある」(大信氏)という。事業拡大に合わせて、
グラフィックなどを台湾やタイ、中国の開発会社に外注するケースも出ており、これも開発の
キャパシティーを広げるという意味で効果は大きいという。
中小企業であるナウプロダクションは、この2年の間に日本国内に閉じていたビジネスを急速に
海外に広げ、具体的な成果を上げる段階にまでこぎ着けた。多くの日本の中小ゲーム会社が
国際的な提携網を組み立てる必要性に迫られているが、2年でここまで持っていけるのかと、
感心することも多い企業である。
3 :
なまえないよぉ〜:2008/03/30(日) 01:07:06 ID:e+8i8anK
ナウップラー…がががっ!
4 :
なまえないよぉ〜:2008/03/30(日) 01:15:17 ID:MHLdRJiA
メタルマックスをバクだらけ&糞インターフェイスで
移植した会社という印象しかねェけどな。
5 :
なまえないよぉ〜:2008/03/30(日) 01:17:36 ID:1ZeNFz5S
6 :
なまえないよぉ〜:2008/03/30(日) 01:27:00 ID:okQT6NCQ
今旬のメーカーはロケットスタジオだろjk
7 :
なまえないよぉ〜:2008/03/30(日) 01:50:27 ID:swTg1WPY
米国密林でソフト・ハード合わせたTOP100見たけど
日本製ゲームが売れてるのは、マリオ、FF7、川島教授の関連だね
66位にペルソナ3フェスが入ってたのは意外だった
やっぱ怪しげな雰囲気がいいのかな
8 :
なまえないよぉ〜:2008/03/30(日) 07:43:15 ID:nCVOxGHN
読めば読むほど胡散臭い企業だな…。
日経が持ち上げるなら、尚の事だ。
9 :
なまえないよぉ〜:2008/03/30(日) 09:48:45 ID:LVLnWcO4
海外海外言うんだけど、洋ゲー好きが運良く集まらないと
作るの難しいよなw
社員200人もいて売上21億って…カッツカツやなw
>>10 ソフトウエア会社は利益率が良いからね。普通の製造業ならアウトだけど。
86年創業だから、20年以上この業界で粘っているというのはむしろ賞賛
されて良いと思う。