【著作権】「出口がない」「権利者は誰」――初音ミク2次創作の課題

「初音ミク」関連の創作の盛り上がりが続いている。歌声制作ソフト「初音ミク」で作成した
オリジナル楽曲や、初音ミクのキャラクターを描いたイラストなどが次々に制作され、
投稿サイト「ピアプロ」などに集まっている。

「ピアプロには5分おきぐらいにコンテンツが投稿されており、創作の熱量はすごいが、
せっかく作られた創作物の“出口”がないのが悩み。マッシュアップコンテンツを
商用化した際、元の創作者は誰かや、誰にどれだけ利益を配分するかを決めるのも難しい」

初音ミクの開発元・クリプトン・フューチャー・メディアの西尾公孝さんが3月27日、
「東京国際アニメフェア2008」（東京ビッグサイト）のクリエイティブ・コモンズ・ジャパン
主催シンポジウムで登壇し、初音ミク関連の創作の現状や課題について語った。

■想定外の盛り上がり

初音ミクは、昨年8月末に発売された歌声制作ソフト。声優の声を元にした合成音声で、
指定したメロディーと歌詞の歌を自由に歌わせることができる。イメージキャラクターに、
ツインテールの女の子のイラストを設定。同社サイトから3種類のイラストをダウンロードできる。

　音楽制作ソフトの1タイトル当たりの売り上げは平均200〜300本、ヒット作でも年間1000本
という市場で、2週間で3000本、これまでに約3万本売れるという大ヒット。同ソフトで作成された
楽曲がニコニコ動画に投稿されて人気となり、初音ミクを描いたイラストやアニメも続々と
ネット上に投稿されていった。「ここまでの盛り上がりは想像していなかった」と西尾さんは振り返る。

■2次創作ガイドライン公開、反発もあった

「初音ミクは、どこまで利用していいのか」――当初、クリプトンはミクの2次創作を
「黙認」していたが、同人作家からはそんな相談が相次いでいたという。

加えて「目に余る創作物もあった」（西尾さん）。初音ミクの裸を描いたグッズが
販売されるなど、同社が望まない2次創作物も増えていた。

「反発もあったが、企業の姿勢としても必要と考えて」――同社は昨年12月、2次創作のガイドラインを公開。
非営利で、公序良俗に反しない創作ならば自由な利用を認めた。初音ミクを商用利用したい場合は
「一度相談して下さい」という立場だ。

ただ、ゲームなどプログラムの創作物と、立体物と衣装については許諾の範囲外。プログラムは、
初音ミクのエンジン部分を構成するヤマハのソフト「VOCALOID 2」の利用許諾との関係で、
立体物、衣装は、ネットで共有したりマッシュアップすることができないため、許諾範囲から外した。

だが「プログラムの2次創作もOKにしてほしい」という声が多かったため、今年2月にゲームの
2次創作を解禁。その直後に、初音ミクの3Dモデルを自由に踊らせることができる
「MikuMikuDance」など「すばらしいプログラムが公開された」（西尾さん）。

>>2へ続く

ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/27/news128.html
クリエイティブ・コモンズ
http://www.creativecommons.jp/
クリプトン・フューチャー・メディア
http://www.crypton.co.jp/
ピアプロ
http://piapro.jp/
関連
【著作権問題】初音ミクは歌手（権利者）か？　ミク本人（声担当の藤田咲さん）への著作権料の配分は？
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1205836055/
【著作権】初音ミク作品の“出口”は　「表現」と「ビジネス」の狭間で
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1205851241/

■ユーザーがコラボレーションする「ピアプロ」

ガイドライン公開と同時に、初音ミクで制作した楽曲や、
同社が権利を持つキャラクターのイラストなどを投稿できる「ピアプロ」を公開した。

ピアプロは、2次利用可能なコンテンツ限定の投稿サイト。「ネットに分散しているクリエイターが
集まって創作できる場を提供したかった」（西尾さん）といい、例えば、曲作りが好きな人と
イラストが得意な人が集まり、イメージイラスト付きの曲を作ったり、あるイラストをベースに、
新しいイラストが生まれる――といったコラボレーションやマッシュアップの場となることを期待した。

各イラストや楽曲のページには「使わせてもらいました」と報告する欄を設置。
「ニコニコ動画などでは、他ユーザーが作ったコンテンツを無断で利用するユーザーもいるが、
使ったら『ありがとう』と言えるようにしたかった」

ユーザーによるコラボレーションも活発に行われているといい、誰と誰がどんなコラボレーション
をしているか、誰がどんなコンテンツを必要としているかなど、ユーザー間のコラボレーションを
管理するだけの人も現れた。同社はその様子を見て、コラボレーション専用ページ「コラボ」を
3月に追加した。

ピアプロではユーザーが自発的にさまざまな役割を買って出ており、
例えば、他人が投稿した作品にタグを付けて回る「タグ職人」もいるという。

「当社からは『○○をやってほしい』とは一度も言っていないのに、ユーザーさんが使いやすいように
場を作っていってくれている。当社はその様子を見ながら、必要な機能を追加したりバグを修正したりする」

■ライセンスはCCを意識

投稿時のライセンスはクリエイティブ・コモンズ（CC）を意識したオリジナル。
「作品の改変を許すかどうか」「氏名表示を省いていいかどうか」の2つを選んで投稿する。
CCライセンスでは、氏名表示を省けないほか、「公序良俗に反しない」
といったルールも定めることができないため、オリジナルを選んだ。

クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの松本昂さんによると、CCライセンスは米国で誕生した
当初、氏名表示を省くかどうかを選べる仕様だった。だが「利用者の95％が氏名表示をオンにしていた」
（松本さん）ため、デフォルトで氏名表示する仕様にした。

一方で、ピアプロでは多くのユーザーが氏名表示オフを選ぶという。日本人の国民性だろうか。

松本さんは「米国とほかの地域では氏名表示に対する意識が違うためだろう。
CCでも、地域ごとのカスタマイズを検討しているほか、東洋的なリアリティーを
反映したルールを作ろうという『アジア・コモンズ』という取り組みも始めている」と話す。

■出口が限られている

ピアプロにこれまでに投稿されたイラストは2万5000枚（1日当たり200〜300枚）、
楽曲は4000曲（同30〜60曲）、歌詞は3300（同50〜80作品）。
「5分に1つのペースで増えている」（西尾さん）という。「2次創作の熱量はすごいのだが、
“出口がない”のが悩み。発表する場がネットに限られてしまっている。もっと広げていきたいのだが」

初音ミクの2次創作をネットの外に広げたビジネスの成功例も生まれている。昨年11月に
予約受付を開始したフィギュア「ねんどろいど 初音ミク」は、初音ミクの顔と、
はちゅねみくの顔を自由に変えられる仕様。2日で1万体の予約が入るなど異例の売れ行きを見せた。

ピアプロでも、ネットの“外”の企業と共同企画を展開。例えば、テレビ局と共同で
オリジナル楽曲を募集したり、キャラクターフィギュアのデザインを募集したり、
公式のアンソロジーコミックに掲載するイラストを募集したりしてきた。
「とはいえ、採用数は限られている。これだけのムーブメントをどうすればいいかが課題」（西尾さん）

>>3へ続く

■CCライセンスとビジネスの相克

「クリプトンは、初音ミクの成功で、ファンアートをビジネスにまでつなげてくれ、
個人作家にビジネス化への夢を与えてくれた。商用利用の場合は、クリプトンが
権利を管理してくれる、という安心感もある」――個人のアニメクリエイター
支援事業を行っているという男性は、会場からこう指摘した。

例えばはちゅねみくの場合は、作者による権利管理をクリプトンがサポート。
商用化の依頼があるたびに作者と相談しているという。

ただ、クリプトンのような「個人作品の商用化をサポートする企業」がついていない
個人作家には、作品をCCライセンスなどで無償公開するメリットがあまりない。
反面、個人で自分の作品の権利を全て自分で管理するのも難しい。「CCライセンスで、
コンテンツのビジネス化にも対応できるようにしてもらえれば」とこの男性は要望した。

商用と非商用の狭間で、CCも悩んでいる。「例えば、アフィリエイトブログにCCライセンスの
コンテンツを貼り付けた場合は、営利か非営利か、答えがない」（松本さん）

CCライセンスをベースにしたライセンス体系を取るピアプロも、商用化が課題だ。
「ピアプロからの収入はなく、ビジネス化できていない。ユーザーさんに『もうけに走った』
と思われるようなやり方はよくないし、どうコントロールしていくか、さじ加減が難しい」（西尾さん）

■権利の問題も

ユーザーが創作したコンテンツの“出口”として商業化を模索する場合、避けて通れないのが権利の問題だ。

初音ミクコンテンツは、複数人による改変が繰り返されていることも多い。例えば、Aさんが作った
キャラをBさんが3D化し、それをCさんが3Dアニメにする――といった場合、権利者は誰になるのだろうか。
改変が繰り返されると、元の素材を作った人をたどれない可能性もある。
関わった全員が分かったとしても、誰にどれだけの利益を配分するか、決めるのが難しい。

「コンテンツを公に広げていきたい場合、権利をクリアしないと難しい。
権利を握らない方法もあるとは思うのだが……日々悩んでいる」（西尾さん）

エイベックス化の道は取らないで下さい
(´・ω・｀)

乙〜

初音ミクや鏡音リン＆レン以外のボーカロイド達に人気出たのも予想外だな
KAITOとMEIKOとか

金や名声に固執しなければみんなニコニコできんじゃないの？

こうして第二のカスラックが作られるのであった

もうおしまいです

商売持ちかけてくるユーザーは同人イナゴだから相手しない方がいいよ

ともだちだけおｋなんだろ

初音ミクの理想
http://image.blog.livedoor.jp/wordroom/imgs/a/9/a90f5aef.jpg

初音ミクの現実
http://youkan-hh.hp.infoseek.co.jp/20071129.jpg

出口が無いなら入口から出ればいいじゃない

亞北ネルとか弱音ハクみたいな派生キャラはどうなるのだろう

別に無理に商業化しなくてもいいじゃん

でもピアプロはもうちょっと利益に結びつくことをやってもバチは当たらないと思う

>>13
なんかいいこと言ったような言わないような

全員が納得する形で落ち着かせるのは無理だろう

裏口からとかは、どうだろう〜

出口が無いって、人が作った物の権利を奪って商売しようとするからもめるだけジャンｗ

一生懸命考えてオリジナルの初音ミクを描いた人よりも
そのキャラを使って無断でエロ漫画を描いた人の方が儲かる世の中
そして量産されたエロ絵の一枚が海外で紹介されて初音ミク＝日本のHENTAI文化

エロは国境や言葉の壁を越える手っ取り早い方法だからなｗ

>>10
同意。似ているようで全く異なる空気、カルチャーだよね。

オリジナルの初音ミクを描いた人もミクの同人本だしたけどな。

>>22
タイトルとかkwsk!!

とらのサイトで探せ。

作曲・作詞者が創作者、ミク音源を使うならクリプトンにも何割か払うでいいじゃん。

初音のソフト販売で真っ当に儲けてるんだからそれでいいはずだ。
騒いでるのはｼﾞｬｽﾗｯｸに金が行かないからってだけだろ？

誰がｼﾞｬｽﾗｯｸなんかに金だすかよ

学校法人をつくって全て学術目的で通す

>>ユーザーさんに『もうけに走った』と思われるようなやり方はよくない

　しかし、嫌儲は、スレタイを見ただけで発狂する
　便乗して、「おたきもーい」だの「結局金かよ」「搾取搾取」というレスが付く

　コレ、ウチュウノシンリネ

現行の著作権システムではこのシステムに対して正しく利益を分配はできない。
というか今の著作権自体、クリエイターが利益を得るようなシステムじゃないじゃないか。

>>26
だよな。今は、好き勝手やってるけど、ミク人気の根底は
カスラック脱却
の名目があったよな。


まぁ、クリが一貫して楽器扱いするおかげで入れられる心配点は、作者を除いて殆んど無いし

>>18
それぞれに金が入るようにして商売出来るようにするのが課題なんだよ。
そこで思考停止してたら商売なんかできんわ。

金が目的だけで作ったわけでもあるまいに。

カスラックは総てを腐らせる毒

商用化しなきゃ良いだけじゃないのか？

必ずしもアニメ化しなくてもよいことは
東方が教えてくれた

声当てた人にも利益の一部が行くようにすれば
もっと種類増やして展開できると思うが…

前に伊藤シャチョーがいってた
みんなで幸せになろうよ…だな。

サバ代とかもかかるだろうし、
初音ミクだって「一旦売れたらそれまで」のものだから
ミクだけじゃ足が出る日もくるかもしれんからな。

ネットの上で全てを終わらせない、２次創作者も嬉しいシステムってむずかしそうだなあ。

アニメ化しようにもボーカロイドの場合は無理だな
東方以上にみんながキャラに持つイメージがバラバラすぎて

公式側も各アニメ会社からきたアニメ化の依頼を全て蹴ってしまったわけだし

金取る事を前提にするからダメになる。
商業同人やカスは氏ね。

piaproどうすんだろうねぇ
クリプトンはユーザーに向けていい事しようとしすぎてるよ
それじゃ疲れちゃうぞ

piaproは複数作品をうｐしてる人対象に自社製品をプレゼントぐらいしか
方法が思いつかないな（無断転載の問題があるし、そもそも絵師に栗の製品は必要ないだろうし）

音源なんて、使われ方で変幻自在
人それぞれの初音ミクが居てもいいんじゃないか？

アニメ化も姿形と声がありきで、ストーリーは何でもOK でいいんじゃ？

もっとも、作画厨が暴れて終了に１００クリプトン

好きでやってるだけなのを、誰かが金儲けに変換しようとするからダメなだけでしょ？実際
金儲けに直結するバカが死ねば無問題

>>36
アフォか
予想を遥かに上回って売れたんだから、とっくに開発費なんて回収してる
いつから二次創作が本業になったんだ

>>42
好きで金儲け狙ってんのに「趣味でしょ？」とか口出してくるのが問題。
上手いこと金になるんだったら金にしたいわ実際。地味に金かかるんだから
この手の趣味は。いい道具使おうと思ったらそりゃもう湯水のように。

アニメは1話完結式のアニメとかじゃ駄目かね

クリプトン側がアニメ化の話を自ら蹴ったからなー
声優本人使っても絶対違和感あるだろうし
下手したらMEIKOとKAITOも出ないだろうから
ファン側にもクリプトン側にも微妙なアニメになるのは目に見えてる

　

法律の限界、社会通念の限界
色々考え直さなきゃいけないのだろうけど
考えてるのがクリプトンだけって状況じゃ
どうにもならないってことか

お、お、お〜かね来い

あっちの出口は　まーずいぞ

こっちの出口は　あ〜まいぞ

ぼ、ぼ、ぼーかろ来い

ニコ厨志ね

>>46
というとこんな感じか

・ボーカロイドってのがわかりにくいっすねー→歌う魔法少女みたいなものになる
・万一ヤマハさんともめるとまずいっすよね→変な色の衣装に変更
・そしてGONZO

そして歌で戦争を止めたりするアニメになるのか

アニメ化とか、イメージを固定化させてしまうような商売はやめて欲しいなぁ。
そもそも最低限の設定しか作らなかったのもそこが理由でしょ？
ユーザーが勝手に遊んでるほうが絶対面白いよ、こういうのは。

>>53
本当にその通りだな
クリプトンが変な欲を出さなければいいが
しかし、既にコミック化されちゃってるしな…

コミックはKEIが公認同人誌扱いで好き勝手やってるがな。

ならば非公式アニメだ

そうそう、同人アニメ（っていう名目で）つくっちまえば良いんじゃねｗ
エロじゃなきゃ文句いわんだろクリも

piaproにペンタブとかsaiの広告とか出してないの？

これに著作権なんてないだろ。好き勝手に作って公開するのが楽しいんだから

>>57
例え二次創作であろうと
声優は本人じゃないといけないのが契約としてあるので
中の人である藤田咲、下田麻美、拝郷メイコ、風雅なおとを呼ばないといけない

絶望先生のアニメでミクをゲストで出した時
わざわざ藤田咲本人で吹き替えしてたのはそのため

>>60
なんだかねぇ・・・・・・あれもこれも駄目なのか
つまりエッチなのは絶対駄目ってことか

他のとこより窮屈ですな

おいおい、ダメなのが普通だぞ
見て見ぬ振りをしているほうが本来はおかしい

こりゃ駄目だな
いくら俺らでもここまでクリプトンに舐められちゃ創作意欲もなくなっちまうよな

>>61
いや、むしろ二次創作に関しては社長本人が推奨してる
ただヤマハ関連の会社なので会社としてはいくらか厳しくしないといけない
極力ゆるくしてるが中の人の事も考えたりしてるのでエロいのは規制している
二次創作ネタと社会のルールに挟まれて大変なんだよ

>>63
お前さん
そもそもなにもやってないだろ

なんでも金と結びつけるなよ
創作の喜びってのもあるだろ・・・・何も俺作れないが

いやだから、上手いこと金に出来るんだったら金にしたいの。
物作るのは金かかるんだから。作ってればもっといい機材が欲しくなるし。

お前らNHKの番組見て少し勉強しろ
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2373454

NHKと言えば、ザ☆ネットスターの初音ミク特集は明日だっけか。

ねんどろ一万体か
店頭にないわけだ

>>44
借金でもすりゃいいじゃん。
好きでやってんでしょ？

>>70
借金するまでもない、が作品が売れるのなら売る。
好きでやってるんだから。

>>70
製作者には好きだからやってるんだろってタダで作らせて
ブローカーがその転売で儲けるばかげた社会がお望み

ﾆｺﾆｺで曲が良くても伸びない動画が増えてるのに今更金儲けしたいもないだろw
声色一緒なんだからよほど自分の色がなきゃ曲の商品化なんて考えないほうがいいと思う。

ﾆｺﾆｺに投下して何かしら伸びれば胡散臭い話が舞い込んでくる｡
趣味の範疇越えるもの(納期ありとか)は断るけど金が欲しいなら乗っかればいいと思う。ﾐｸに限ったことじゃないけどw