【アニメのできるまで】
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080317/1008194/zu.jpg その一『シナリオ』
まずはこれが無ければ始まらない! これから作っていく『物語』のすべてが書かれた、いわば
アニメ作りのための基本設計書であります。登場人物の『セリフ』と、情景や動作について書か
れた『ト書き』によって構成されております。作品が面白くなるもならないも、このシナリオに
かかっているのであります!
その二『絵コンテ』
シナリオをビジュアル化したモノ−−−とでも言いましょうか、具体的な映像を作るための設計図
であります。登場人物の演技やカメラアングル等々がシーンごと、カットごとに細かく書かれており、
これを元にして本格的な作画作業に入っていくのであります。
その三『レイアウト』
絵コンテを元に、原画マンが登場人物の立ち位置や動き、背景の構図などカットごとの土台を
描いたモノ。演出家や作画監督のOKが出たら、いよいよ原画作業に突入であります。
その四『原画』
登場人物の動きの要所要所−−−演技の始めと終わり、必要とあればその中間等を描いた絵
であります。魅力的なアニメを生み出すための、要となる作業といえましょう。動きのスピード強弱
などもここで決まります。
その五『動画』
原画と原画の間−−−すなわち登場人物が動き始めてから終わるまでの間の、一連の動作を
描いた絵であります。これによって登場人物が活き活きと動くのを見た時−−−
アニメに命が吹き込まれた事を実感するのであります。
その六『仕上げ』
動画をパソコンに取り込み、色を塗っていく作業であります。
つい十年くらい前までは、動画をセル画に複写して、絵の具を塗り塗りしていたのでありますが、
いつの間にかパソコンでの彩色が常識に。今ではセル画を使っているのはごくごく一部の作品だけ
だとか……。いやはや、技術革新、恐るべしでありますな。
その七『CG』
ペールゼン・ファイルズの場合、登場人物たちの作画作業と平行して、CG作業が進められます。
そう! おいらたちが愛して止まないAT(やメカ)は3DCGで表現されているのであります。これに
よって、ATのディテールや質感が、よりリアルに! いやはや、技術革新、恐るべしでありますな。
>>2へ続く
日経トレンディ
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