英国には現在2つのレーティングのシステムがある。欧州で広く使われている純粋に
勧告としての区分システムであるPEGIと、小売店に対し法的拘束力を持つ
British Board of Film Classification(BBFC)のシステムだ。BBFCは独立した機関
であり、英国で発売されているゲームのごく一部にしかレーティングを与えていない。
英紙The Guardianは、インターネットでは年齢制限にかかわらず簡単にゲームが買えて
しまうことも含む現在のシステムの問題がBritish Standards Institutionの「子供たちや
その他のユーザーを違法な、あるいは不適切なコンテンツから保護する」ための製品の
フィルタリングに関する新しい仕様の策定につながる可能性があると報じている。
BBFCのSue Clark氏はGameSpotに対し、政府が委任した子供への悪影響に関するゲームと
インターネットの両方を対象にした調査であるByron Reviewが3月まで発表されないこと
を考えると、BBFCは今回の記事が今報じられることについて「驚いている」と述べている。
Clark氏は「BBFCのシステムはすでに動いており、われわれは最近の調査から親たちが
われわれのレーティングシステムを理解していることを知っている。なぜなら
われわれのシステムは、ゲーム、映画、DVDなどで共通のものであるのに対し、
親たちはPEGIのレーティングを(これは法的な拘束力のないものだが)
難易度のレーティングだと勘違いしている場合が多いからだ」と話す。
Clark氏はBBFCは2007年に258のゲームをレーティングしており、そのうち59に対して
18+のレーティングが与えられ、92が対象年齢が15歳以上と判断されたと話した。
残りの157に対しては、U、PG、12のいずれかのレーティングが与えられた。
これらのゲームはVideo Recordings ActでBBFCによるレーティングを義務づけられている
ものはないが、パブリッシャーは自主的にレーティングを受けることを選択したという。
GameSpotは英国のゲーム業界団体であるELSPAにコメントを求めたが、
本記事掲載時点では回答を得られなかった。
CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20367202,00.htm