バンダイナムコグループでモバイル事業を展開するバンダイネットワークスが、
平成20年3月期第3四半期(19年4月〜12月)決算を2月5日に発表した。
第3四半期までの業績は、売上高が89億5600万円(前年同期比2.2%減)、
営業利益は6億2400万円(同4.8%減)、経常利益は6億3900万円(同3.4%減)と小幅
ながら減収減益となっている。また、当期純利益は3億2900万円の11.5%減となった。
これは有料会員数が減少を続けているサウンド・映像分野のモバイルに代わって、
積極的に展開をしているゲームサイトなどの高付加価値コンテンツのための
開発費が増加しているためである。
さらに第3四半期にバンダイナムコホールディングスがバンダイネットワークスに
対して行った、株式公開買付け関連の諸経費も発生した。
個別の事業ではサウンド・映像関連の有料サイトの縮小は依然続いており、有料会員数は
19年12月末で49万人まで減少した。これは前年同期比で43.6%のマイナスである。
しかし、ゲーム分野の伸びが大きく、同じく19年12月末現在で203万人(同22.7%増)と
200万人の大台を越えている。定番となっている「SIMPLE 100シリーズ」のほか、
「ズーキーパー」、「ドラゴンボールモバイル」、アーケードゲームと連動する
「機動戦士ガンダム 戦場の絆」が人気となった。
さらにキャラクター・総合分野では、機動戦士ガンダムの統合サイトとして登場した
「ガンダムGATE」などにより有料会員数は19年12月末現在で116万人(同6.4%増)と
堅調であった。
こうした結果、モバイルサイト全体の有料会員数は前年同期の1.9%増と、およそ2年間
続いた減少傾向が止まり、上昇基調に転じた。同社が進める収益構造の転換、ビジネスの
中心をサウンド・映像サイトからゲームサイトへ移行させることが順調に進んでいる。
コンテンツ事業全体の売上高は58億7100万円(前年同期比2.8%増)、
営業利益は9億2800万円(同11.2%減)である。
またモバイルシステム関連のソリューション事業は、売上高は20億4400万円
(前年同期比17.5%減)、営業利益は2億7400万円(同46%増)である。
さらにインターネット通販の「LaLaBit」やレストランコミュニティサイト、子供向けの
情報交換サイトなどからなるその他事業は、売上高10億4200万円(前年同期比7.8%増)、
営業損失3億1000万円である。
バンダイネットワークスは、平成20年2月21日付で、
バンダイナムコホールディングスの完全子会社となる。
これにより同社の株式上場は廃止となるため、
バンダイネットワークス単体での決算発表は今回が最後になる。
animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/02/3q_7.html バンダイネットワークス
http://www.bandai-net.com/