【アニメ・漫画】今期の連続ドラマはメジャー原作を避けた!? 連ドラ・アニメの原作はよりマニアックに!
1 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:
【万城目氏のコメント付き】 連ドラ・アニメの原作はよりマニアックに!
1月にスタートした連続ドラマや深夜アニメも放送を重ね、毎回楽しみにしている人も増えている。
相変わらず原作・原案のあるドラマやアニメが多く、書店でも多くスペースを使って原作・原案本
を並べている。原作・原案本を読めば、テレビとの違いは? など、また違った角度からドラマや
アニメが楽しめるのがうれしいところ。
今期のオススメの原作・原案本を紹介しよう。(文/波多野絵理)
今期の連続ドラマはメジャー原作を避けた!?
2008年1月スタートの連続ドラマや深夜アニメは、相変わらず原作・原案のあるものが多いが、
微妙にこれまでと傾向が異なる点がある。
(関連記事)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20071207/1005136/ 原作アリのドラマの本数そのものにあまり変化はないが、ベストセラーではなく「なぜいまこれが?」
という、知る人ぞ知る、ややマニアックな作品が原作として選ばれる傾向がみえるからだ。
原作アリの連続ドラマがもてはやされ、その反動でオリジナルを求める声が大きくなってきたためか、
それともイメージが確立しているメジャー作品ではやりにくい、より自由な演出を求めるためか−−。
いずれにしろ各テレビ局が「ウチはこんな作品に目を付けていたんだ」と競い合っているようだ。
人気作家の隠れた名作を狙う!?
原作がややマニアックになりつつある原因の一つに、視聴率が取れるドラマのスタイルが二極化して
きている点がある。二極化の一方は『花より男子』(TBS系)や『イケメンパラダイス〜花盛りの君たちへ』
(フジテレビ系)などで顕著な、若手イケメン俳優を登場させるスタイルなのだが、これの原作として成り
立つ人気作品はそう多くはない。そのため、人気イケメン俳優、小栗旬を起用した『貧乏男子 ボンビーメン』
(日本テレビ系)など、オリジナル脚本で勝負するケースも出てきた。
こうなると、イケメン俳優を起用するために、各テレビ局はややマニアックな作品でも原作に選ぶことが
増えたのだろう。もちろん、視聴率を稼ぐという“保険”は欲しい。この結果、人気作家の隠れた名作を
探すという発想になるのではないか。
例えば、亀梨和也(KAT-TUN)の『1ポンドの福音』(日本テレビ系)は、映像化が多い高橋留美子作品の
中でも、あえて映像化の少ない作品を原作とすることで、原作ファンも納得できるドラマになっている。
ドラマを見ていると、忘れていた作品だけに、もう一度読み返そうという気になる。
フジテレビの深夜アニメ枠のノイタミナ『墓場鬼太郎』も人気作家の隠れた名作といえる。
“鬼太郎”自体は、既に5回もアニメ化されている超メジャーなキャラクター。
正義の味方『ゲゲゲの鬼太郎』が誕生するきっかけとなった原点作品に立ち返ったことで成功している。
『ゲゲゲの鬼太郎』とは異なる雰囲気の映像も見るものを引きつける。
1月スタートのドラマで、“人気作品の原作&イケメン俳優起用”という王道スタイルを踏襲しているのが、
美大を舞台に若者たちの片思いの連鎖を描いた『ハチミツとクローバー』(フジテレビ系)。
ところが、アニメ、映画と映像化が続いたために、新鮮味がやや足りない。
しかも、微妙な配役と原作が持つ“ハチクロ”本来の切ないテイストを出し切れない演出のために、
イケメンの数の割りには、いまひとつ不発な状態になっている。
それでも、原作である同名コミックは名作であり、逆に原作を読むとドラマとの違いが際立って面白いはずだ。
>>2-8へ続く
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/
2 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 21:55:31 ID:??? BE:87165623-PLT(27650)
作品の人気よりも物語性重視の傾向も
もう一方の視聴率が取れるドラマの極は『華麗なる一族』(TBS)『医龍シリーズ』(フジテレビ系)といった
物語性を重視した骨太な群像劇スタイル。
1月スタートのドラマでは、この手の群像劇はほとんどないが、物語性を重視したドラマは目立つ。
例えば、脚本家に野島伸治(『薔薇のない花屋』フジテレビ系)や、土田英生(『斉藤さん』日本テレビ系)、
飯田譲治(『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間』フジテレビ系)といった実力派を
起用したドラマだ。こうしたドラマにも原作、原案アリのものがある。物語性を重視した原作だけに読み応え
あるものばかりだ。
『あしたの、喜多善男〜』の原案は1999年に発売された島田雅彦の『自由死刑』。
『斉藤さん』の原作は創美社が発行・集英社発売というOL向け月刊マンガ誌「office YOU」で連載中の
小田ゆうあ作の同名コミックス。どちらもドラマになるまでは、あまり知られた作品ではなかったが、くっきり
としたメッセージ性を持つ力のある作品だけに、ドラマも原作も注目度が高い。
物語性を重視した点で、一番のおすすめの原作本が『鹿男あをによし』だ。
2007年夏の第137回直木賞候補作になった作品で、2007年4月に発売されたばかり。
作者の万城目学は、森見登美彦と並んで京都学派などと言われ、じわじわと人気が広がっている。
ドラマ化の相乗効果で、2008年1月には10万部を突破した人気小説だ。壮大なストーリーと、奈良・京都の
風景描写が美しい。ドラマを楽しみながら、同時進行で原作を読んでいる視聴者も多いと聞く。
ぜひ、鹿に連れられて古都ファンタジーを楽しんでほしい。
奈良ブーム(?)とともに万城目ブームを巻き起こすオススメ原作
『鹿男あをによし』(フジテレビ系同名ドラマの原作)
はっきり言って、この原作は面白い。『鹿男あをによし』は、何をやってもついてない主人公が、
奈良の女子校に赴任して、なぜか鹿から日本を救う役目を受けて奮闘するという摩訶不思議なファンタジー。
これだけ聞くとなんだか訳が分からないかもしれないが、文章は簡潔で読みやすく、引っ張る力のある
ストーリー展開で、第137回直木賞候補作になっている作品だ。
ドラマでは、つぶらな瞳がどことなく鹿に似ている玉木宏が演じる主人公の小川孝信だが、原作では名無し。
彼の視点で物語が進んでいくからだ。赴任した女子校の職員室には、個性的な教官が並ぶ。
夏目漱石の『坊ちゃん』を彷彿(ほうふつ)とさせる面々だが、ドラマではこの職員室の風景を見るのも楽しみの一つ。
役者を思い浮かべながら読むのもまた、違った楽しみがある。
ちなみに、原作では男性教師である藤原君は、ドラマでは綾瀬はるか演じる藤原道子という女性教師に変更されている。
どこかのんびりした中に不思議な気配が漂う奈良の風景や、歴史を感じさせる京都などのビジュアルイメージは
ドラマを見ながら補完すると、かなりリアルに想像できる。
原作の奇想天外で壮大なストーリーは、ドラマのビジュアルと一緒に読み進めることで、
一層鮮明になってドキドキ度もアップするから、ドラマと平行して読むことをおすすめできる珍しい作品。
赴任そうそう「マイシカが駐禁とられて」と絡んできた女生徒、堀田イト(多部未華子)とのかかわりも気になるところだ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_05_px250.jpg 『鹿男あをによし』(幻冬舎/1500円;税別)奇想天外なストーリーだが、読んでいると自然に物語に引き込まれる。
卑弥呼などの話題も出てくるので、古代史好きにもおすすめの1冊だ。第137回直木賞候補作にもなった
>>3へ続く
3 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 21:55:46 ID:??? BE:130748033-PLT(27650)
■万城目学、ドラマ『鹿男あをによし』を語る
作者の万城目学氏に、原作者の立場でドラマを視聴した感想をいただいた。
はっきり言って、このドラマはおもしろい。
無茶苦茶おもしろい。
一回目を見てもほとんど把握できない全体図、鹿がスクラムを組んで疾走する勇壮すぎるエンディング、
壮絶なまでの男前の無駄遣いを、躊躇(ためら)うことなく繰り広げる玉木宏さんの演技――
何もかもがたまらない。画面の端々から、これまでにないドラマを作る、という制作陣の意気ごみがひしひし
伝わってくる。私は自分が作った話であることを完全に忘れ、「おお、来週どうなるんじゃー」と叫び、
もう一度はじめからリピート再生する。
ドラマ化にあたり、私は中身に何ら関与していない。すべてお任せしている。
それは「大真面目にふざける」という作品の雰囲気を、制作スタッフが完璧に理解しているからだ。
それは言葉で説明できるものではない。肌で勝手に感じ取ってもらうしかない。しかし、それはとても難しい。
大勢になるとなおさら難しい。
ところが、このドラマのスタッフ陣は、何も言葉を交わしていないのに、本を読んだだけで易々とその肝要を
つかんでしまった。一流とはこういうことか、と私は心底敬服した。
先日、奈良のロケ現場で玉木宏さんにお会いしたら、「小川の演技で、何か気になることがありますか?」と
訊ねられた。そんなものあろうはずがない。
もはや、私にできることは、ただただ胸をドキドキさせて、木曜十時を待つことだけなのである。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/thumb_120_gen_06_px120.jpg 万城目学(まきめ まなぶ)
1976年生まれ。大阪府出身。京都大学法学部卒。第4回ボイルドエッグス新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』
で作家デビュー。東京在住
万城目学の“ホルモー”な世界とは
万城目学氏は、京都大学法学部を卒業後、普通に就職して大手繊維メーカーに入社。
ところが、学生時代から抱いていた小説家になる夢が断ちがたく、たった2年で退社してしまった。
決意も新たに作家を目指し、作品を投稿しては玉砕する生活の末、
痛快伝奇ファンタジー『鴨川ホルモー』(産業編集センター)で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞。
作家デビューを果たした。
この『鴨川ホルモー』は、冴えない京都大学の学生を主人公に、いにしえの歴史を持つ、
代々継承されてきた珍妙な「ホルモー」という競技みたいな儀式をめぐって、
おかしさが湧き出る青春時代の友情やら恋やらをイタいほど堪能できるエンタテインメント。
とにかく抜群の発想で、ほかに類のない1冊だと思っていたら、『ホルモー六景』(角川書店)という泣かせる
ラブコメ要素の入ったスピンオフ短編集も発売された。そろえて楽しめば三倍美味しいが、『鴨川ホルモー』
には、一部の戦闘シミュレーション好きのゲーム系男子に熱烈なファンがいて、『ホルモー六景』は文学系女子
の評価が高いそうである。ちなみに『ホルモー六景』には、『鹿男あをによし』の舞台も少しだけ登場している。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_07_px250.jpg 『鴨川ホルモー』(産業編集センター/1200円;税別)万城目学氏のデビュー作。
『鹿男あをによし』の人気も手伝って、現在11万部を突破したという
>>4へ続く
4 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 21:56:01 ID:??? BE:261496229-PLT(27650)
万城目学を輩出した出版エージェント、ボイルドエッグズ
ところで『鴨川ホルモー』を世に出した、ボイルドエッグズ新人賞とはいかなる賞か。
日本の新人賞の多くは、文芸誌や出版社が設けているが、この賞を主催するボイルドエッグズは、元編集者
の村上達朗が代表をつとめる著作権エージェント。 契約している作家は万城目学のほか、『まほろ駅前多田
便利軒』(文藝春秋)で直木賞を受賞した三浦しをんや、
『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』が映画化された滝本竜彦らがいる。
これまで、日本の作家の多くは、出版社に著作権関係の業務を任せていることが多かったが、
海外の作家は、エージェントと契約し、出版交渉や権利の管理などはエージェントが窓口となるのが一般的な
スタイル。 どうやら日本でもそういった業務が求められ始めているらしい。代表の村上氏にボイルドエッグズの
「エージェントの仕事について」うかがった。
よく“出版エージェント”と言われますが、正確には「著作権エージェント」です。
つまり、作家や著者の著作物を一元管理し、出版社に紹介して、契約の窓口となるのですが、
契約には出版だけでなく、さらに映像化や漫画化、海外翻訳なども含まれるのです。
これらは二次著作物といわれるもので、著者の代理人として、先方には著者の希望を伝え、金額などの諸条件
の交渉に当たります。海外のエージェントや出版社とやり取りしたり、映像化、漫画化の場合はシナリオやネーム
のチェックも行います。
いまは著作権の範囲が多岐にわたり、複雑になっているので、それを著作権の専門家ではない作家自身が窓口
となって管理するのは非常に煩雑だし無理があるのです。
その交渉や窓口業務を一元的に代行してやっていくのが「著作権エージェント」という仕事です。
また、海外ではエージェントシステムが確立しているので、著作物を海外に売り込むには海外のエージェントを
通して各出版社と交渉しなければなりません。
日本ではこれまでエージェントそのものがいなかったために、出版社がその窓口業務を代行していましたが、
著作権は著者に属するものですから、本来は著作権エージェントがその業務を行うべきなのです。
ボイルドエッグズでは、そうしたことを各出版社に伝え理解してもらった上で、
所属作家の作品は原則としてボイルドエッグズが窓口となり、海外との交渉にあたっています。
なるほど、これだけ小説の映像化やメディアミックス展開が増えてくると、それに関する管理も複雑になってくる。
力あるコンテンツとともに、「著作権エージェント」の仕事も求められる時代になってきたのだ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/thumb_250_gen_17_px250.jpg http://www.boiledeggs.com/ ボイルドエッグスの公式サイト
>>5へ続く
5 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 21:56:23 ID:??? BE:305078437-PLT(27650)
壮大なる鬼太郎“サーガ”の変遷を知る
『貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎』(フジテレビ系同名アニメの原作)
今期のアニメで妙な気配を振りまいているのがフジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”で放映されている
『墓場鬼太郎』だ。フジテレビでは日曜朝9時から子ども向けに、実写映画を意識したのかちょっとハンサム系
(に見えるときもある)『ゲゲゲの鬼太郎』が妖怪退治中だから、同じキャラクターで2つのアニメが放映中
ということになる。
さてこの深夜の『墓場鬼太郎』、カストリ紙に印刷されたようなかすれた色あいの美術に、おどろおどろしい
演出が妙に新鮮。鬼太郎は正義の味方ではなく、幽霊族の最後の子どもで、かかわるものを不幸にする不吉
な少年だ。このダークな設定は、少年マンガ誌連載以前の貸本版『墓場鬼太郎』を原作としているから。
キャラの造形も背景も当時のものを踏襲し、声優陣もアニメ化第一・第二作目の野沢雅子(鬼太郎)、田の中勇
(目玉オヤジ)、大塚周夫(ねずみ男)という懐かしい組み合わせで楽しませてくれる。ストーリーも、原作『墓場鬼太郎』
のテイストを損なわない程度にうまく整理されている。
素材はレトロでも、オープニングはFlashアニメのノリでかわいい。オープニングテーマは電気グルーブの『モノノケダンス』、
猫娘の原型である「寝子」という女の子キャラの声にショコタン(中川翔子)を配すなど、今どきのセンスとの合わせ技も見事だ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_08_px250.jpg 『貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎 1』(角川文庫/819円;税別)現在、全部で6巻まで刊行されている。
味わいのある画風が見る者を魅了する。文庫ではなく単行本があったが、現在は品切れで重版の予定はない
この貸本版の鬼太郎は、角川書店『貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎2』の京極夏彦(関東水木会)の解説によると、
もともと紙芝居の先行作品があったのだという。
戦前の街頭紙芝居作家の大物・伊藤正美原作、辰巳恵洋画の『ハカバキタロー』で、これはどうやら民話の『子育て幽霊』
(女の幽霊のあとをつけると、墓の中で子どもが泣いているというような話)を下敷きにしたものだったらしい。
水木センセイは原作者に了承をとって、それをまず紙芝居にし、その後『墓場鬼太郎』として貸本作品を創作していったのだ。
『貸本まんが復刻版 墓場鬼太郎 1』の水木しげるセンセイの後書きによると、この貸本版の鬼太郎は兎月書房の
『妖奇伝』(編集:水木しげる)という怪奇短篇集の中に収録された巻頭マンガ『幽霊一家』でスタート。
当時の目次によると、ほかにも初音三郎『明治怪猫伝』など5作品が収録されていたようだが、
あまりにも表紙がグロテスクだったせいか、2冊で打ち切りとなってしまった。
そこに水木センセイおっしゃるところの“魔がさした”じゃなくて“神がさした”読者からの一通の手紙によって鬼太郎は復活、
今度は『墓場鬼太郎』という短編集を出すことになったという。
ところが今度は原稿料のトラブルが発生し、マンガ雑誌『ガロ』で有名な青林堂の前身である三洋社に移って書き続けたのが
『鬼太郎夜話』だ。
面白いのは、水木センセイが止めてしまった後も、兎月書房は『墓場鬼太郎』を竹内寛行氏に描かせて続編シリーズを
出し続けていたこと。両作品を読み比べた京極夏彦氏によると「その差は歴然」だそうだが、鬼太郎というキャラのもつ魅力は
やはり大きかったに違いない。
その後の鬼太郎は私たち世代もよく知っている「少年マガジン」で連載が始まり、1971年には2度目のアニメ化にあわせて
今度は「少年サンデー」で連載開始。その後も、再び「少年マガジン」に戻った後、1990年コミックボンボン『鬼太郎国取り物語
』と、多少のアレンジがありながらも連載が続けられてきた。 1968年のアニメ化以来、70年代、80年代、90年代そして2007年と、
時代や声優は変わっても、いつも子どもたちの人気キャラであり続けてきた鬼太郎……。
>>6へ続く
6 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 21:56:37 ID:??? BE:290550645-PLT(27650)
世代を超えて繰り返し活躍するその姿をみていると、なんというか、鬼太郎という幽霊族の子がどこか現世とあの世の端境にいて、
水木センセイやアニメを通じて「ぼくらはここにいるよ……」とずっと発信し続けているようにも思えてならない。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_09_px250.jpg 『水木しげるコレクションI 鬼太郎の地獄めぐり』(角川文庫/629円;税別)
角川文庫には『墓場鬼太郎』シリーズ以外にも多数の鬼太郎シリーズをラインアップしている。写真は鬼太郎の傑作選で、
こちらも全部で5巻が刊行されている。
・まだまだある! オススメ原作・原案本
『自由死刑』(フジテレビ系『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間』の原案)
1週間後に死ぬことを覚悟したとしたら、あなたはどんな一週間を過ごすのか?
金曜日に自らの「自由死刑」を決心した男が望むのは、酒池肉林か、復讐か救済か。
しかし、さまざまな思惑の中、振り回され邪魔が入り…。果たして自由に死ぬことができるのか。
テレビドラマは、飯田譲治の脚本に小日向文世の主演で、脇も個性派俳優で固め、ユーモアと悲哀に満ちたヒューマン
サスペンスを展開。
実は原作より面白いかもと思ってしまうほどの出来栄えだ。だが、原作はさらに侮れない。
島田雅彦の軽妙な文体と次第に加速する展開に引き込まれ、例えばドラマを見ている人なら知っている「ネガティブ善男」が、
原作にも出てくるか、出てこないかといった賭をして、それを確かめるために『自由死刑』を読み始めたとしても、
その結果はどうでもいいことになるかもしれない。追記された終章についての考察はまた別として…。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_10_px250.jpg 『自由死刑』(集英社文庫/667円;税別)
『三姉妹探偵団』(テレビ朝日系ドラマ『4姉妹探偵団』の原作)
赤川次郎の人気ライトミステリーシリーズ。2008年版ドラマの佐々本家は
長女に中越典子、おっとりやの美大生の次女が加藤夏希、現実派フリーターの三女に市川由衣、しっかり者の高校二年生
の末っ子に夏帆という「4姉妹」探偵団だが、赤川次郎の原作は、長女なしの三姉妹探偵団。三人の性格を生かしたやりとり
が楽しい。 たくさんある赤川ミステリーの中でも、三毛猫ホームズと並ぶ人気シリーズで、2007年2月に21巻目が発売されて
いるが読むなら一冊目からぜひトライ。
ライトミステリーと呼ばれる赤川スタイルの中でも、1ページがあっという間に読み終わるライトさが特徴なので、通勤の行き
帰りにすぐ読破できる。
表紙をイマドキの萌え系にすればいいのに……と思うのは筆者だけだろうか? 過去に「ポッキー」のCMのスピンオフとして
映画化やドラマ化されている。ちなみに1998年版は鈴木蘭々・吉川ひなの・ 野村佑香の三姉妹だった。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_11_px250.jpg 『三姉妹探偵団』(講談社文庫/514円;税別)
>>7へ続く
7 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 21:56:56 ID:??? BE:784485869-PLT(27650)
『1ポンドの福音』(日本テレビ系同名ドラマの原作)
『うる星やつら』『めぞん一刻』の高橋留美子が描く、ボクサーとシスターの青春ラブコメ・ボクシングマンガ。
減量しなければいけないのについつい食べてしまう意志薄弱ボクサーながら、熱愛するシスターにはまっすぐ
な気持ちを向け、対戦相手や周囲の人々とかかわりながら成長していく姿を描く。小学館の青年誌「ヤングサンデー」で
1987年から不定期連載が続いていたが、
2007年、20年かけて完結した(拍手!)。ということで、第一回がどんなだったかまったく忘れてしまった人は、このチャンス
にまとめて読み返してみよう。
ドラマと異なり、ジムの会長が女性ではなくて、『うる星やつら』で先祖代々浜茶屋を経営している
「藤波竜之介の父」が老けたみたいな猿顔だったことにビックリするかも。
ちなみに、1987年は代表作で長期連載だった『うる星やつら』と『めぞん一刻』が終了。
一方、ビッグコミックオリジナルでは読み切りシリーズ『高橋留美子劇場』を年1程度のペースで連載を開始している。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_12_px250.jpg 『1ポンドの福音 Vol.1』(小学館/505円;税別)
『ハチミツとクローバー』(フジテレビ系同名ドラマの原作)
美大を舞台に、仲の良い5人の男女を通して青春のさまざまな局面を描いた羽海野チカの人気コミックス。
だれもがみんな片思いという切ない恋愛模様や、自分の才能や未来への不安を感じながら何かを探した青春時代を、
やわらかな筆致と細やかな演出で丁寧に描いている。
多くの読者の予想に反した10巻の結末をまだ読んでいない人は、1巻からきちんと通して読むように。
コロボックルのように小さくてかわいいハグ、美人な鉄人あゆ、
爆走する青春自転車竹本、常識的ストーカー真山、チャンラポランな天才森田、そして彼らを見守る修ちゃん先生。
アニメ化のあと、映画に続いて連ドラ化されているが、大学とキャラの名前以外は別物と考え、ファンとしては原作との違い
を楽しむ余裕が欲しいところ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080207/1006869/gen_13_px250.jpg 『ハチミツとクローバー 1』(集英社/400円;税別)
>>8へ続く
8 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 21:57:01 ID:??? BE:116220724-PLT(27650)
9 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:01:15 ID:jbl3C/7Y
はは・・・こりゃ参ったな。
10 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:01:57 ID:9DPFrhcA
長すぎるw
産業でまとめろ
11 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:02:02 ID:aL4R0jT2
12 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:03:44 ID:MqaASDCQ
読ませる気あるのかよw
次は男塾のテレビドラマ化と予想する。
14 :
◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★:2008/02/08(金) 22:07:08 ID:???
こりゃまいったw
依頼者はどういう反応が見たかったんだろ
ガンスリが実写ドラマ化と聞いて飛んできました
鹿男は地味に面白い
19 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:15:29 ID:7m9CAJTK
>『三姉妹探偵団』
>表紙をイマドキの萌え系にすればいいのに……
そりゃだめだ。従来の客層が買いづらくなる。
長すぎだろばか
とりあえず俺が死ぬまでに王様の仕立て屋を、アニメなり実写ドラマ化をですね
とりあえずMAJORの話と思って食いついた俺は負け組ですね
MAJORドラマ化が流れたかとオモタ
25 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:26:41 ID:OO7Rbo8P
なぜ日本でスター・トレックとかギャラクティカみたいな実写SFドラマが作られないのか?
いつまでも仮面ライダーとか戦隊モノの路線ばかりじゃつまらん。
(昔スターウルフってのがあったけど、あーいうのじゃなくて)
26 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:28:44 ID:pHeTelZi
さよならジュピターで我慢してください
有名な漫画家の知る人ぞ知るマニアックな原作ってようする気違いだけが支持してる駄作じゃん
28 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 22:56:33 ID:GeAt15Oq
諸星大二郎原作といえば「妖怪ハンター」の実写映画版は最高だったなー。
主演の沢田研二がキンチョールで妖怪と戦うやつ。
殺虫剤片手にジュリーが半べそかきながら人面蜘蛛にブシュー!ブシュー!
ああいうのをTVドラマ枠でも是非やってもらいたい。
29 :
なまえないよぉ〜:2008/02/08(金) 23:58:39 ID:ozT0K0N/
長いよw
>25
ガンヘッドだな!ガンヘッド!
32 :
なまえないよぉ〜: