東映アニメーションは1月28日に、平成20年3月期第3四半期(19年4月〜12月)の決算を発表した。
連結売上高は152億2200万円と前年同期比3.8%増となったが、
利益面では営業利益が19億3000万円(同15.4%減)、経常利益は21億9300万円(同10.7%減)
となり前年より減少した。また、当期純利益は15億3500万円(同6.3%増)となった。
利益は前年比マイナスだが、第3四半期までの業績は、当初予想の売上高6.2%減、
営業利益27.4%減、経常利益28.4%減、当期純利益49.5%減よりかなりよい数字である。
東映アニメーションの業績は、期初予想に較べて順調に推移している。
また、第3四半期のみを取り上げると売上高は過去最高である。
こうした業績は特に国内外の版権事業の好調によるものだ。
国内では映像製作・販売事業でDVD販売が前年比で大きく落ち込んだことから、
売上高が82億700万円(前年同期比11.1%減)、営業利益が4億8800万円(同72.3%減)となった。
しかし、版権事業では国内で『YES!プリキュア5』、海外で『ドラゴンボールシリーズ』
が堅調に推移した。売上高は46億4000万円(同24.4%増)、
営業利益は22億1100万円(同34.5%増)である。
国内版権事業の売上高は通期予想のおよそ95%に達しているほか、
海外版権事業は通期予想の10億円を既に超え14億2800万円になっている。
映像製作・販売事業のなかでも、『ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』、
『劇場版 CLANNAD ―クラナド―』、『映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』
の3作品が公開した劇場アニメ部門と『ドラゴンボールシリーズ』が好調であった海外部門は堅調であった。
東映アニメーションは今後の方針については、かなり積極的な姿勢となっている。
同社はアニメ業界全体ではテレビのアニメ放映枠は減少傾向にあるが、
同社の放映枠数の維持・拡大に自信を見せている。
これは同社の番組の視聴率が好調を維持しているためである。
さらに劇場作品やヤング・アダルト層向けの市場開拓で、
キャラクター開発、版権事業の拡大を目指す。
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