角川グループホールディングスの角川歴彦会長が、
12月6日に早稲田大学知的財産本部主催の知的財産セミナーで
「『著作権”実効性確立への熱い思い』−ネット社会のデジタルコンテンツ−」
と題した講演を行う。
現在、デジタル化とネットワークの拡大のなか、音楽や映像などの違法コピーの流通で、
著作権ビジネスは危機を迎えているとされている。
権利保護の行き過ぎが健全な文化の発展を阻害しかないとの見方がある一方で、
権利が保護されなければ新たな創造活動への意欲が失われるとの考え方もある。
こうした複雑な状況の中で、角川氏は、著作権問題の深刻さや「法が守られない社会」
の危機への熱い思いを語る。
角川グループは、書籍、雑誌、映画からさらにアニメやモバイルまで、
エンタテイメント作品を中心に幅広い分野のコンテンツを扱う日本を代表する企業である。
角川グループは世界市場で人気の高いアニメ作品だけに限っても、
『涼宮ハルヒの憂鬱』や『時をかける少女』、『らき☆すた』など
数々の大ヒット作品を生み出している。
また角川グループはコンテンツを巡る様々な取り組みや、
あたらしいビジネスにも積極的で関わっている。
角川氏はそうしたグループを統括するだけでなく、コンテンツ関連企業の経営者のなかでも、
とりわけ著作権問題に詳しい。
それだけに今回の講演は、日本のコンテンツ産業と著作権を巡る問題を
明らかにするだけでなく、新たな見方を提示するものになるだろう。
セミナーは早稲田大学の学生や教職員のみだけでなく、一般の人の参加も可能になる。
ただし、講演の内容は、著作権法の基礎知識があることが前提となる。
開催場所は東京・高田馬場の早稲田大学の小野講堂となる。
講演は無料で、事前の申込みも不要だが、満員になった場合は入場出来ない場合がある。
第3回 知的財産セミナー
「“著作権”実効性確立への熱い思い」−ネット社会のデジタルコンテンツ−
講師: 角川グループホールディングス会長 角川歴彦氏
主催: 早稲田大学知的財産本部
http://www.waseda.jp/rps/oip/ 共催: 早稲田大学知的財産戦略研究所
日時: 2007年12月6日(木)16:20−17:50
会場: 早稲田大学 小野講堂
animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/11/post_253.html