IBMは、このほど大学生にビジネスとコンピューター技能を同時に教えるビデオゲームを開発、
11月から順次、世界の2000大学に無料で配布する。
「イノブ8」と名付けられたこの教育用ビデオゲームは双方向性で3次元映像を使う。
ローガンという名前の登場人物が、最高経営責任者(CEO)の業務命令に従い課題の解決に
取り組む形になっている。最初の指令は問題解決の時間が長く、書類作成能力が低い
コールセンターの改革。ローガンは最高情報管理者のサム、アナリストのスタベロス、コール
センターのベテランであるステラなど他の登場人物の協力を得て問題解決に当たる。
IBMはデューク、ノースカロライナ大の学生にビジネスとコンピューター技能を融合する方法を
見つけてもらうことを依頼。参加した44チーム中40チームがビデオゲームの利用を提案した
ことから、イノブ8の開発に踏み切ったという。
試作ゲームのテストはペース大を含む30大学で行われた。1カ月間、イノブ8を使ったペース大の
ジム・ローラー準教授(情報システム学)は「春季クラスのグローバル計画とプロジェクト・
マネジメント講座で使いたい。入学生はコンピューター科学と情報システムに疎く、こうした
ゲームは大学にうってつけだ」と評価している。
MSN産経ニュース/USA TODAY
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/071117/its0711170349000-n1.htm