【学問】明治大学 映画、アニメなどの「クールジャパン」をテーマに新学部設立 記念シンポに麻生太郎氏も

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36なまえないよぉ〜
『「有害」コミック問題を考える』(月刊『創』編集部/編 創出版 1991年8月刊)より

p.106-109 インタビュー 子供向けポルノコミック等対策議員懇話会の活動と法規制について (長勢甚遠)

この(1991年)二月、自民党の若手国会議員によって作られたのがこの組織。
いよいよ政治家がコミック規制へ向けて動き出したか、と注目されたのだが、
規制についてどう考えているのか、長勢事務局長に話を聞いた。(中略)
■懇話会は若手の議員で構成
――懇話会を設立する時にはどういう方々に声をかけたんですか。
【長勢】例えば、マンガそのものに存在意義を認めない方もいるわけですね。
そういう人たちと一緒にやろうとしても考え方が違いすぎますから、若手の議員でやろうというのが基本的考えでした。
具体的には三〜四回生までの議員の方々に集まってもうらおうと考えました。麻生太郎先生に会長をお願いしたわけですが、
彼は私と個人的にも親しかったし、マンガの大家で毎週九種類も読んでいるとか、大変造詣も深い。
しかも今まで文教関係の仕事もなさってきましたしね。(後略)
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p.54-57 自粛と混迷――出版会がたどった全経過 (標沼弘敏・ジャーナリスト)

■規制へ向けた自民党の動き(中略)
――麻生会長がヤジを飛ばした議員をなだめ、会議を続行。
【麻生】「コミックの内容については、地元からの陳情を多く受けている。私の考えでは、警察の介入は基本的にやりたくない。
しかし、こうした本が子どもに手に入りやすい形で売られているのは困る」(中略)
【麻生】「コミックの影響力は業界が考えているよりも大きい。私もまんがを見て育ったが、そのまんがのもつ影響力を認識してほしい。
今度、問題が広がったら、法規制までいくだろう。出版社に与えられている税制上の優遇処置(事業税の減税)の見直しについては、
自民党地方行政部会で扱うことになる。統一地方選挙が始まるが、地元の婦人会、宗教団体などに会って帰ってきた議員たちの
反応が気がかりだ。(1991年)四月を過ぎて同じような状況でないことを期待したい」(後略)
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※90年代に入って、コミック規制運動が全国各地で多発していた頃の一例。
ちなみに、この懇話会は91年に会合を3回ほど開いた以降は、特に目立った活動をしていないように見える。
(参考:『誌外戦』 創出版 1993年9月刊 p.134-155「<日録>コミック規制をめぐる動き(90〜93年)」)