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371なまえないよぉ〜
アニメ批評:らき☆すた 女子高生を魅了したキャラたちの“生活感”
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20071120mog00m200016000c.html

インターネットで付き合いのある地方在住の現役女子高生のハンドル名に「『らきすた』おもしろい〜」という文字が春のある日、
追加された。リアルタイムに学生生活を送っている女子高生にとって、「『萌えアニメ』の何が面白いのか」と、気になってしまった。
さまざまなアニメのパロディーを取り込みながら、女子高生のまったりした日常を描いているという程度の知識はあったのだが。

 そんなきっかけで見始めたが、見事なほどの面白さにやられた。なぜ彼女が共感したのかも、次第に見えてきた。彼女は、
高校に入って、オタクな世界も軽く知るようになり、同人誌イベントにも参加するようになっていったからだ。

 「らき☆すた」に登場するキャラクターたちは、オタクの世界にはまった主人公「泉こなた」と対比するように、そういう世界を全く
理解できないキャラクターたちが笑いに絡めて多数登場する。それぞれが独自の内面世界を築いて暮らし、一方で、修学旅行や
文化祭などの学校イベントを通じて、同じ高校の生活を過ごしている。

 そして、その二つの世界が同時に存在していることに、妙な現在的な生活感がある。この作品はアニメとはいえ、現役の高校生
たちにとって、現実の延長線上で受け入れられるフィクションなのだ。彼女は、自分をキャラクターに同一化して、あっという間の
24話の“3年間”を過ごしたのだろう。それだけの魅力が備わった作品なのだ。

◇著者プロフィル

新清士/立命館大学映像学部講師。国際ゲーム開発者協会日本などゲーム関連の団体の運営で活躍中。