【アニメ】やっぱり秋はガンダム00？　presepe×まんたんウェブ×アニメ！アニメ！ “2007年秋のアニメを語る座談会”

いよいよ、秋のアニメ新番組が始まる10月を間近に控え、「アニメ！アニメ！」を運営している
株式会社アニメアニメジャパン代表・数土直志氏と、10月1日から「毎日jp」のエンターテイメント
部門に移転し大幅リニューアルする「まんたんWeb」の渡辺圭氏、そして「presepe」の運営
会社である株式会社ハイブ代表取締役・鈴木茂美が一堂に会した。10月の新番についての
意見を交わそう、という目的で始まった合同企画、「10月新番座談会」のためである。

新番組の目玉は？そして今後アニメ業界はどうなって行くのか？さまざまな視点から語られた
座談会。まずは、新番組の目玉について語ってもらった。

――10月の新番は32本ありますが、特に目玉と思われるものはありますか？

渡辺：『機動戦士ガンダムOO』とそれ以外という図式になるんじゃないか、というのが率直な
　感想です。『天保異聞　妖奇士』が半分（2クール）で終わってしまったこともあって、MBSは
　この枠で捲土重来をかけてくる、という意味では非常にいいタイミングだな、という印象が
　ありますね。他では、オリジナルよりもほぼ原作ものばかりというのはちょっと残念な感じが
　します。オリジナルは『ドラゴノーツ』ぐらいですか。
鈴木：ドラマは反対にオリジナルを出して行こうという動きはあるみたいですが、アニメに関して
　言うと、（漫画原作などの）安定したもので稼ごう、という感じですよね。

数土：カッティングエッジが減っちゃったんですよね。春は『精霊の守り人』があったし、
　『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』『クレイモア』と、結構ハイエンドのものが多かったん
　だけど、今回はあまりないんですよ。
渡辺：そうですね。ハイエンドというか、エッジが効いているものは減りましたね。
鈴木：『カイジ』は？違う意味でエッジが効いてるんじゃないのかな。あとは『しずくちゃん』とか。
数土：あんまり話題になってはいないけど、力を入れている作品に『メイプルストーリー』があります。
渡辺：そうですね。大きな会見もありましたし。
数土：すごいお金をかけているなぁというのがわかるし、日曜の8時半だし。
渡辺：『グレンラガン』の後枠ですからね。

鈴木：でもやっぱり『ガンダムOO』なんじゃないかと。
数土：それは手堅いし、余程のことがない限りヒットするだろう、と言うのが見えています。
鈴木：では、女子向けのガンダムについてどうお考えですか？
渡辺：そうですね、『コードギアス』のCLAMPに次いで、次はガンダムで高河ゆんっていうのは、
　すごいですね。
数土：サンライズがうまいなぁと思うのは、『コードギアス』の時に谷口悟朗さんとCLAMPを
　スタッフに並べてきたときに「あ、すごいな、狙ってるな」と思っていたら狙い通り当たって
　しまった。そして今度は『ガンダムOO』でも水島精二さんを起用していて、ものすごく実力の
　ある人を並べてくる。それが傍目ではやりすぎかな？と思うんだけど、間違いなくそれが
　ファンのツボにはまってくるっていうすごさがある。

鈴木：もう見ました？
渡辺：見ましたよ。『ガンダムSEED』の時よりは地に足の着いた作品をやろうかな、という
　印象を受けましたね。
数土：キャラクターで受ける印象ほど、女の子向けじゃないと聞きました。
渡辺：その辺はMBSらしく、きっちり現代社会の問題をやりますよ、という意思を感じられましたね。
鈴木：あと、メカや戦闘シーンはどうですか？
渡辺：1話に関しては全機の顔見せ程度でしたが、ガンダム以外のMSについてもきっちり
　やっていくんじゃないかな、という感じはしましたね。
鈴木：（声優だと）宮野真守さんを持ってきて、吉野裕行さん、神谷浩史さんと三木眞一郎さん
　というのは、女子のツボをついてきているんじゃないかと。これだけで女の子は見ますね。
　あと浜田賢二さんに中村悠一さん。すごく女子の心にヒットしますよね。声優に注目かな。

presepe
http://www.presepe.jp/m44/show/id/E51VddbqdgU%3D
続き　>>2-10くらい

関連スレ
【アニメ新作情報】10月の新番組は32本!?　ガンダム新作を始め、注目作が目白押し
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1189851247/

――女の子に対しては声優とキャラクターデザインで、男の子に対してはストーリーで、
　という感じになるんですかね？

渡辺：やっぱりファースト世代も取り込みたいという狙いもあると思いますので。
数土：今、一定の層だけを狙うと視聴率が出ないんですよね。
鈴木：あとは音楽もL’Arc〜en〜Cielですし。
渡辺：いわゆる土6イズムの全てをつぎ込んでいるな、という感じはすごくしますね。
数土：土6の枠の存在意義をかけていますね。
渡辺：そのぐらいの危機感でやっているんじゃないかという気はしますね。
鈴木：確かに、丁寧に作っている感じはしますね。
数土：『ガンダム』とついた瞬間に期待感が異常に高まるんですよね。

鈴木：確かにそれはありますね。やっぱりみんなの一押しは『ガンダムOO』か。あと、『獣神演武』。
　これは当たるでしょう。
渡辺：対抗馬としては文句なしでしょう。
鈴木：声優さんもすごくいいですよね、確か。櫻井孝宏さん、鈴村健一さんに銀河万丈さん。
渡辺：『鋼』の荒川弘のアニメ化第2弾ということも、期待が高まる要因でしょうね。
数土：ただ、ちょっと時間がきついかな。
渡辺：日曜の夜ですからね。『瀬戸の花嫁』の後番です。
鈴木：私は銀河万丈さんに期待するなぁ。
渡辺：でも完全に男の子狙いですよね。
鈴木：いやいや、女子でしょう、声優を見れば。
数土：最近は声優で女の子を捕まえて、中身で男の子、という棲み分けなのかもしれないですよね。
渡辺：荒川さんが「鋼」の前から暖めていた企画みたいですね。

鈴木：じゃあ1番は『ガンダム』で2番は『獣神演武』という感じですかね。あとは『もやしもん』
　じゃないですか？
渡辺：そうですね。フジテレビは一般層を取り込みたいという意思をすごく感じます。
　『もやしもん』もそうですけど『しおんの王』もそうですよね。2つとも一般層を見据えてると
　思います。
数土：『もやしもん』はノイタミナ枠ですしね。この枠は一見あれっ？と思う企画でも
　みんなかなり視聴率が出てるし、いい作品ばかりなんですよ。
渡辺：DVDも採算が取れているらしいですからね。
鈴木：ノイタミナ枠って女子向けだと思っていたんだけど違うんですかね？
数土：『働きマン』や『モノノ怪』もやっているので、必ずしも女の子だけ、というわけでは
　ないです対象年齢が少し高め、というのはあると思うんですけど。
渡辺：いい枠でいいものを入れていると思いますよ、フジテレビは。
鈴木：じゃあ『もやしもん』も注目、でいいですか？
渡辺：土6とノイタミナは大きな枠なので、どうしても外せないところだと思うんですね。

数土：あとちょっと気になっているのは『げんしけん2』。今『げんしけん2』をやるその意気込み。
渡辺：やっぱり固定ファンがいるんでしょうね。『らき☆すた』とかを見てるとわかるんですけど、
傾向として最近あるのは、すごく壮大な話をやることよりも、割とゆるく日常を描こう、
　という流れが強いじゃないですか。『銀魂』なんかもう完全にそういう話になっていますし。
　この春流行ったもので言うと、わりとゆるく日常をやろうよ、みたいなのが多いですよね。
　パロディを交えて。
数土：そのあたりが、さっき言っていたハイエンドが減っちゃった理由かもしれないですね。
渡辺：消費の中心である20代のオタクの層がもう、ネットで騒げるツールを欲しがっていて、
　そういうネタの種になるような作品を求めているかな、という傾向は感じますよね。
鈴木：ではまとめると、私たち3人が推す3作品としては、1番が『機動戦士ガンダムOO』、
　2番『獣神演武』とあって、その下が結構あいて『もやしもん』ということですね。

――春（4月）の新番組が52本に対し、10月の新番組は32本と大幅に減少していますが、
　それに対し『キューティーハニー THE LIVE』や『風魔の小次郎』などの実写ドラマが最近
　増えつつあるということに対してどう思われますか？

数土：『風魔の小次郎』は、テニプリミュージカルが異常に受けちゃったじゃないですか。
　あれが、舞台からTVにのし上がってきた流れじゃないですか。
鈴木：歴史的にはテニプリミュージカルが受けた後、つだみきよの『プリンセスプリンセスD』の
　実写版を演じていたのが、藤田玲くんとか『仮面ライダー電王』の佐藤健くん。中村優一くんも
　敵役で出ています。実は、アンチューサレーベルで出しているドラマCDにも中村優一くんに
　出演してもらっているんですよ。
数土：さすが、その辺のツボはよくわかってらっしゃる（笑）。
渡辺：なるほど、そういうキャストで女の子向けに作る、ということなんですね、これは。
鈴木：そうですね。『風魔の小次郎』も藤田玲くんが入っているので。
数土：舞台があれだけ当たるんだからTVでもいけるだろう、という考え方ですよね。
鈴木：いいんじゃないですか、『風魔の小次郎』は車田正美原作だし。
渡辺：ミュージカルも決まってますからね。

数土：『キューティーハニー THE LIVE』なんかは昔だったらアニメにするんだけど、実写に
　なったね、という感じです。
渡辺：これ、『GARO』のヒットも要因なのでは。狙いとしては『GARO』のようなアクションを
　やりたいんじゃないかという感じを受けます。
数土：そうすると、仮面ライダーとか戦隊ものよりはちょっと高めの年齢を狙う流れですかね？
鈴木：ニーズがあるし、特撮もいいんじゃないですか？『仮面ライダーNEXT』みたいな大人向けの
　特撮映画もあるわけですし。
数土：特撮は最近、すごく良くなりましたもんね。昔のものもいいんですが、明らかに進歩したと
　感じますからね。
渡辺：高めの年齢層も、というのはすごくわかりますね。アニメは見ないけど実写だったら見る、
　という人もいるでしょうからね。

鈴木：そういう意味では今、BL系のものが『Boys Love』をターニングポイントとして実写に
　なったり『純情ロマンチカ』のようにアニメ化したり、というのが出てきているんですよ。
　今度『タクミくんシリーズ』という、ごとうしのぶさん原作のBLの古典で20年以上前から
　やっている作品が実写になるんですよね。あとはプチBLの『花ざかりの君たちへ〜イケメン
　パラダイス〜』。あれは最高でしたね。
数土：BLは強し、というのが目立ってきたということですか。
鈴木：最近はそうですね。
渡辺：男ファンがネットにかじりついている間に女子がTVを見ているんだな、というのが
　よくわかるなぁ、って感じがしますね。
数土：BLものは、萌えに比べてTV露出は少なかった感じですよね。店頭には同じぐらい
　並んでいた気がしますけど。
鈴木：今まではメディア化をしないで小説や漫画として存在していたんですが、『学園ヘブン』を
　トリガーとして、「これは金になる」と。そういう中で『純情ロマンチカ』も出てきたんじゃ
　ないかなという感じですよね。『ガラスの艦隊』も女子向けじゃないですか。
渡辺：まぁ、そんな感じはしますね。
数土：そんな層を狙ってたんですか、あの作品は（笑）。確か、執事喫茶でイベントやって
　ましたよね。
鈴木：そうそう、行きましたよ、私（笑）。

渡辺：あとは「魔法先生ネギま！」ですね、ドラマだと。31人の女の子全員が新人で、ネギも
　女の子に演じさせる。こちらは男の子向けでしょう。
鈴木：じゃあ、そろそろ2次元から…
数土：3次元もいいかな、みたいな（笑）嗜好がでてくるということですか。
渡辺：あと、もうコンテンツの種がないんでしょうね、TV局に。
数土：そうですね。今、漫画原作が好まれているのもそれですよね。

渡辺：種がないんで、だったら「アニメにはなっているけどドラマにはなってないよね」
　という作品を狙っているんだと思いますね。日本テレビは『有閑倶楽部』ですしね。
数土：いま『有閑倶楽部』？でもちょっと見たい。
渡辺：KAT-TUNで『有閑倶楽部』かぁ（笑）。
鈴木：KAT-TUNだから見ますよ、私は。イケメンが出るんだったら女子は見ますからね。
　そこから原作に戻って行くという流れもありますから。『地球へ…』だってそうじゃないですか。
　竹宮恵子先生の他の作品も再販して売れ出してますし。

渡辺：『地球へ…』はうまくいったみたいですね。DVDの数字もいいみたいですし。
数土：原作が面白い話だから、ポイントを外さなければ大丈夫なんですよ。
鈴木：24年組の作ったものっていいものが多かったんですよね。今度、宝塚で「エル・アルコン-鷹-」を
　やる、という話があって、「なぜ今、青池保子？」って歌劇団の方に聞いてみたんですけど、
　新しい層の開拓が目的なんだそうです。
数土：逆に言うと、少年漫画原作は結構食い尽くされてきたけれども、まだ少女漫画って
　残ってるんじゃないかと。
渡辺：やっぱり『桜蘭高校ホスト部』が引きが良かったので、「ああ、（この路線は）いいんだ」
　ということはあったみたいですね。
数土：アニメだと男の子も結構見るんですよね。
渡辺：ええ、女の子が見ているものって結局男の子も見るんですね。そうすると自然と層が
　広がって行く。『NANA』なんかいい例じゃないですか。
鈴木：『ホスト部』は、ボンズがうまく料理したんだと思います。
渡辺：『桜蘭』はそうですね。ボンズさんの絵がすごくよく合った。
数土：『獣王星』も結構面白かったけど、あんまり注目されなかった。僕は好きでしたね。
鈴木：ただ、原作を知ってる身としてはちょっとはしょりすぎかな、と。ま、堂本光一くんが
　出てたから個人的にはすごく嬉しかったんですけど。

渡辺：ドラマの枠は増えますね。
鈴木：ええ、多分。後はDVDで出てくる作品も女子向けはずいぶん出てくるはずなので。
数土：そうか、今までアニメにするのはDVDを売るため、ドラマはDVDがあんまり売れない、
　という常識があったけれども、女性向けにするとDVDも売れる。
鈴木：そう。これからもアニメは減って実写が増えて行くんじゃないかと。多分春はもっと
　減るんじゃないですか、アニメ枠は。
渡辺：どうなんでしょうね？TV局がアニメは結構お金がかかる、ということをわかりだしたので。
鈴木：あとはDVDで回収できなくなってきていますし。
数土：採算が取れていない作品が多いですしね。
渡辺：名前は出せませんけど、ある作品なんかは1巻の売り上げが千本に満たないんですよ。
　『らき☆すた』の1巻が4月初動だけで3万6千本売ってるんですが、他にもアニメになってから
　単行本が桁が違うぐらい伸びています。やっぱりターゲットと狙いとコンセプトが明確なものほど
　成功しますよ。
数土：最初から10万本売るつもりじゃなくて、2万〜3万本売れればいいんだけど、どこの
　2〜3万を取って行くか、という、ね。
渡辺：そこは角川さんが強いと思いましたね。

――『コードギアス　反逆のルルーシュ』などでも取り入れていますが、2クール放送して、
それから半年お休みをして、また2クール放送するという手法が最近増えています。今までだと
　1年ずっと放送し続けていたものを分ける、というやり方についてどう思われますでしょうか？

数土：ビジネス的にはものすごく大ありだと思うんですよ。今までだったら1年で終わっちゃう
　ものを、間を空けることで同じ作品で2年、ビジネスが出来るという、企業側からすると
　すごいありがたいシステムだと思います。
渡辺：今現在、アニメの本数が多いということへのアンチテーゼとして、消費のスピードを
　どう抑えるか、というのが重要だと思うんですよね。 1年間続けてやってしまうと終了後は
　それっきりになってしまって、終わった後は何もないという状況じゃないですか。ポカーンと
　穴があいちゃうんです。その流れを継続するためには、ある程度間があいてもいい。3ヶ月〜
　4ヶ月の間はファンは待ちますので。だって、エヴァンゲリオンなんかどんだけ劇場版
　待ったか、という世界じゃないですか（笑）。
数土：シーズンを空ける、という手法は、実はアメリカのTVドラマと同じ発想なんですよね。
　一番最後のところで盛り上げて、「続きは半年後にやるから待っててね」っていう。
　新しい方法ではないんですよ。
鈴木：その間に、(ファンは）同人誌などで盛り上がっていると。
渡辺：そうですね。そしてその半年の間に再放送も出来る、というのもあるので。
数土：あと、いまいちぱっとしなかったらそのまま消えて行く、という手もあるわけだし。

渡辺：『妖奇士』の反省もあったからじゃないかと思いますね。ちゃんとやれば面白かった
　わけだから。
鈴木：何がいけなかったんですかね？
渡辺：やっぱりあの枠で、女の子が見る要素が皆無、というのがまずいらしいですよ。
　視聴率なんかは『BLOOD+』と大して変わらないらしいんですよ。数字的にはやれるはず
　だったんですけど…。若い男の子とかが好む、ひりひりとするような、青春をかけて戦う
　ということがないので、『妖奇士』に関しては。
数土：あれは深夜にやった方が幸せだったんだろうな、と。
渡辺：私もそう思いますよ。『コードギアス』と入れ替えていたほうがよかったかも。
鈴木：でも『コードギアス』も扱っていた題材が微妙ですよね。

渡辺：そうですね。でも『コードギアス』は完全に化けちゃったので、これからはサンライズさんは
　柱にしていくんじゃないですか？
数土：今度やってもまた人気が出るから、またその次をどうしようか、という流れになりますね。
渡辺：一気に勝負せずに見極めが出来るというのが、2期制のすごくいいところでしょうね。
鈴木：そうですね。あとその、再放送がかかるから、ラクにお金が稼げますよね。
数土：作るほうもきっと、間が空くと楽だと思います。
渡辺：クオリティの意味では楽かも知れません。やっぱりクオリティ勝負になりますで、
　アニメは。昔に比べたらだいぶ良くなりましたけどね。
数土：作画崩壊とかよく言うけれども、80年代とかのアニメを見てきた人間にしてみれば、
　全然OKですよ。でも、気がつかないところですごいのはあるんですよ。「ここ、パースが
　全然違うじゃない？」とか。誰も聞いたこともないようなアニメで、しかも結構大手が
　やってたりとかして、びっくりすることはたまにあります。

――最後に、それぞれが推薦する作品をあげてください。

渡辺：鈴木さんはもう、『ガンダムOO』ですよね。
鈴木：そうですね。『機動戦士ガンダムOO』ですね。
渡辺：僕は『灼眼のシャナII』を推しておきたいと思います。今までUＨＦ局で狙った層にしか
　届けなかったものを、劇場版が成功したという背景もあり、地上波で放送するというのは
　なかなか勝負に来てるし、いとうのいぢさんのキャラクターを地上波に流すというのは
　どうなのかな、結果を見たいという気がするんですよ。U局だけだったアニメをワンランク、
　ステップアップした結果が見たいですね、『シャナ』に関しては。

数土：これ、TVだけですか？映画は駄目？
鈴木：いいですよ。
渡辺：じゃあ、映画の話もしましょうか、ついでだから。
数土：僕はこの下半期、映画がいいと思うんですよ。『AFRO SAMURAI』が来るし、あと、
　まだ見ていないけど『EX MACHINA-エクスマキナ-』があるじゃないですか。僕はとても
　楽しみにしているんですよ。
渡辺：実は、この秋は映画が多いんですよ。『劇場版アクエリオン』、『ストレンヂア-無皇刃譚-』
　とあって、そのあと『EX MACHINA-エクスマキナ-』があって、『AFRO SAMURAI』があって。
数土：『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序』、『劇場版CLANNAD』をスタートにすごいラインナップ
　だな、という。
渡辺：『EX MACHINA-エクスマキナ-』は『ベクシル』が当たったらしいので、東映もすごい
　強気みたいですよ。

数土：いや、あれは2億に届かなかったと思います。『ピアノの森』とか『河童のクゥと夏休み』が
　2億から3億の興行収入ですから、劇場の数も考えるとやや厳しいという感じがします。
渡辺：『ピアノの森』は厳しいですか？
数土： 同じ2億3億でも『時をかける少女』ぐらいの劇場数だとOKなんですけれどね。
渡辺：『ストレンヂア-無皇刃譚-』もそう考えると厳しいですよね。
数土：見てきた人の話だとすごくいいらしいんですよ。
渡辺：そうですね。めちゃくちゃ良いんですが、映画って特別じゃないですか。層を絞らないで、
　とにかく人を集めないことにはどうしようもないので。

鈴木：『劇場版アクエリオン』はSANKYOがスポンサーですよね。
渡辺：パチンコマネーが入ってきて映画が作れた、ということですかね。
数土：予告編を見るとSANKYOロゴが目立つじゃないですか。あれにちょっとびっくりしましたね。
渡辺：TVCMも朝からばんばん打ちまくってますよ。
鈴木：電通も絡んでますからね。
数土：『劇場版アクエリオン』はサテライトにしてみれば前振りであって、次に来る『マクロス』まで
　引っ張りたいというのがあると思うんですね。
鈴木：やっぱり『アクエリオン』は楽しみなんですよ。
渡辺：『劇場版アクエリオン』って女子人気なんですよね。私は知らなかったんですが。
数土：そんなわけで、僕としては『AFRO SAMRAI』と『EX MACHINA』ですね。

鈴木：あと、OVAは？『装甲騎兵ボトムズ　ペールゼンファイルズ』も始まりますよね。
渡辺：『ARIA』ですかね。固定ファンもいるし。今、OVAって市場が成立してるんですかね？
　どうなんですか？
数土：もともと、OVAだった作品を売るためにTVで放映し始めたわけだから、TV放映がない形態、
　というのはDVDを売るって意味では結構きつくなるんじゃないですかね。『いろはにほへと』も
　きつかったじゃないですか。あれを見ると、TVでやらなきゃね、と感じます。
渡辺：期待していたんですけどね。出来はいいんですよ。
数土：それだけに、インターネットだけじゃ駄目ですね、という。
渡辺：まだ、インターネットで30分見る慣習がついてないと思うんですよね。2分3分じゃ
　ないですか、動画見る限界時間って。
数土：30分って結構きついよね。
鈴木：それに、やっぱり大きい画面で見たいですし。『いろはにほへと』はほんとによかったん
　ですよ。

数土：『ボトムズ』ってTV放映なしでしたっけ。
渡辺：ないんですよ。30代にさしかかった固定ファンをどれだけ確保できるかにかかっていると
　思うんですけど。
鈴木：せっかくいい作品なのにね。地上波でやるものとばっかり思っていたんですが。
渡辺：まぁ、本音はやりたかったでしょうね。
数土：枠がなかったんですね。
渡辺：枠が高いですからね。

――枠といえば、月曜7時の枠が再放送枠になるという話がありますね。

数土：あれ、何をやるんですか？
渡辺：聞いている話だと『宇宙戦艦ヤマト』という話はあります。
数土：あれは単純に再放送するのか、それとも画像をちょっとキレイにするのか、どっちですかね。
渡辺：単純に再放送するらしいですよ。
数土：あと『ルパン3世』も名前が挙がってましたね。結局、『結界師』の後決まってなかった
　ってことなんですよね？
渡辺：そうですね。『結界師』が予想以上には伸びなかった。
数土：あれは、あの時間のアニメじゃないですよね。
渡辺：いい漫画だとは思うけど、アニメには向かないのかなぁ。『名探偵コナン』の前の番組でしょ。
　子供たちがちゃんと見てなかったんじゃないかな、と。
数土：かつての『犬夜叉』の枠ですから。

渡辺：今、子供たちってそれほどサンデー読んでないですからね。でも寂しいですよ、正直言って。
　月曜日のあの枠は土6と並んでゴールデンタイムなわけですから、あそこがしっかりしてないと、
　と思います。『コナン』はもうサザエさんの領域に入ったから、ずっとやっちゃってもらって
　構わないので。
鈴木：でも、あの枠で『ヤマト』再放送をしてどうするの？
渡辺：『ヤマト』は無理でしょう、色々複雑ですし。
数土：初代『ルパン』でいいんじゃないですか？あれだったら僕も見たいし。
鈴木：だったら思い切って、昭和30年代にやってたようなものをやらないかな。『ウルトラQ』とか。
渡辺：モノクロはまずいですよ。深夜ならわかるんですけど。
数土：TV局に問い合わせ行きますから。電波どうなってるの？って。

渡辺：これは市場の問題だとは思うんですけど、アニメを見る層がおそらく平均25歳じゃないですか。
　いわゆる団塊Jrなんですよ。しかもその世代が今パパになってる。そんな団塊Jrが子供の世代で
　見ていたアニメを、子供と一緒に見る、という流れのほうが、ビジネスとしては楽なんですよ、
　新しいものを作るよりは。お父さんは懐かしいし、子供たちはわかんないけど見る。
数土：『ゲゲゲの鬼太郎』がまさにそれですね。
渡辺：『鬼太郎』はいい数字出していますね。新鮮だし、新しい。
数土：さらに親も一緒になって見てしまう。下手したらおじいちゃんおばあちゃんも一緒に見ちゃう。
渡辺：だから、日テレさんはそういうことを考えているんじゃないかなぁ、と思うんですよね。
　マーケティング的にはそのほうが大きいと思いますね。
数土：『ルパン3世』なんかはなんでまたTVシリーズをやらないんだろうね？
鈴木：声が栗田貫一じゃ駄目なんじゃないですか？やっぱり山田康雄さんのほうがいいんですよ。

――そういう意味では声優にかかるところは大きい、ということですね。

渡辺：声優の人気は大きいと思いますよ、今は。誰が出ているかで見る、というのは多いと思います。
鈴木：特に女子はその傾向が多い。
数土：深夜番組になるともう、声優ありきですよね。
渡辺：面白いのは、男の子の声優が割と今、主役クラスが増えてきたけど、女の子の声優の
　主役クラスがみんな同じになるじゃないですか。だいたい川澄綾子さんか釘宮理恵さんか、
　という流れですよね。もうちょっと主役クラスが広い仕事をしてくれるといいな、と思うん
　ですけど。

数土：朴ロ（ロは王へんに路）美さんとかも多いですね。
鈴木：でも、朴さんは男役が多いですからね。
数土：いわゆる人気の場所が違いますね。
鈴木：朴さんのファンは8割が女性だそうですよ。
数土：宝塚的な人気なんですよ。
鈴木：斎賀みつきさんとかもファンクラブに女性が多いですね。この前あるイベントに行ったんですが、
　斎賀さんが出てきた瞬間「キャー！」って黄色い悲鳴が響くんですよ。まぁ女の子しかいない
　イベントだったんですけどね（笑）。

渡辺：そういう意味ではですね、『ドラゴノーツ』が、ものすごい豪華キャストなんですよ。
　相当お金かけてます。
数土：（キャストを見て）これ、GONZO賭けてるかもなぁ。
鈴木：GONZO、これで起死回生ですかね？
渡辺：ヒット作を出さないとやばいですからね、会社自体が。
数土：上期も評判いい作品ばかりなのに、DVDは厳しいみたいです。
渡辺：『ロミオ×ジュリエット』は、かなりショックだったみたいですよ、あんなに売れなかったのが。
数土：GONZOは、作品を絞ったおかげですごくクオリティあがったな、って感じたんですが。
渡辺：明らかに秋新番はこれ1本絞りですからね。春には今度大きいのが控えているんで。
鈴木：でも、確かにすごいね、このキャスト。
渡辺：声優のギャラだけで制作費がすごいですよ。高騰してますよ。

――ありがとうございました。（終わり）

なが！

ガンダムはもういいよ

なっがーーーーい！
さて、読むか。

アクエリオンって博報堂が噛んでるんじゃなかったのか

宣伝費貰って紹介してる記事にしか見えない

斜め読みした。

『ベクシル』が当たった、とか書いてあった時点で、提灯記事だなとわかった。
『ストレンヂア』の評判が凄く良いらしい、と書いてあった時点で、こいつらちゃんと
世間見えていないと思った。

どちらも、初日に観に行ったら客1〜2割入っているかどうかというぐらいの
大コケっぷりだったのに。

>>1
乙。
こんな長い記事初めて見た。

U局が入ってないのと腐女子視点ばっかり

不自然なくらいにCLANNADが話題に上がってないな
今期の話題性ではガンダムの次点はコレじゃね？

俺はガンダム期待０なんだがｗｗｗ

>>17
CLANNADもそうだけど、ギャルゲ/エロゲ原作ものは徹底的にスルー決め込んでいる
感じだね。理由はわからんけれど。

DVD売上の見事な右肩下がりっぷりを知らないはず無かろうに、それを完全に
無視して『NANA』とか出してるあたり、きな臭さぷんぷんですな。

>渡辺：名前は出せませんけど、ある作品なんかは1巻の売り上げが千本に満たないんですよ。

K王女のことか。

この記事見て、１つだけ分かった事がある。

何処にも「見ようとしている視聴者の気持ち」
が、欠片も無い事だ。

韓国の映画やドラマみたいに、作っている方と見ている方が完全に分離してしまっている・・・・・
(韓流の斜陽の様に、作っている方だけが騒いでいる構図は同じか・・・・)

ガンダムだって殆どがプラモやDVDの売り上げ依存から抜け出せないし、
コードギアスも継ぎ足し製作がガンダムシードの最終回作り直しと同じ構図だし、

いくらキャスト(声優)が豪華でも作品の質まで変える事は出来ないと分かっていないのも事実だし、

何だかんだ言っても多く作って誰かに任せられる体制を作らないと
製作側と見る側の意識の乖離はお金だけでは埋められなくなると思うよ。

で、メイプルストーリーに期待してる奴っているの？

子ども向けアニメは卒業しなよオッサン

京アニブランドを無視してる時点で作為的すぎ

こんな実のない座談会意味ねーよ。まだ俺らみたいなカスがくっちゃべってた方がマシ。

>>1

乙。
なかなか面白かった。

結論はガンダムか

>>27
否。腐女子マネーをどう取り込むか

>>7
1-3話のみモノクロで、4-17話は素材はカラ-だったのに、
カラ-試験放送の関係者以外はモノクロでしか見られなかった
サリ-をbs朝日でやるな。

サンライズから金貰ってんの？

ドラゴノーツそんな豪華キャストじゃねえだろ・・・

くだらねぇな
この板でやった方がましな座談会ができるわ

この糞座談会、なにかに似てると思ったらあれだ、、
ファミ通レビューだ。

>>1
俺が立てた長文スレより長くてﾜﾛﾀ（ｗ

何、この「こうすれば腐女子を落せますよ」的な
男性誌の特集記事は。

少しファンを馬鹿にしてないか？
いつまでも形にはまったアニメが売れると思ったら大間違いだぞ。
売れ続けたらファンも制作者もお仕舞いだよ。
低いまま漂ってしまえ。

名前は出せませんけど〜やっぱりターゲットと狙いとコンセプトが

ゼノなんとか？
あれは3巻で千本切ったんだっけ…

>>16
>U局が入ってない
でもらきすた入ってるよ？

ただ、クラナドとかのほうが世界を狙える作品だと思うが…
ガンダムネタや漢字の変換ネタでは、外人はついていけないだろうし。

日本人はブランド志向が強いから「ガンダム」って名前付けたらなんでも売れるよね。
種にしろ、今度の００にしろ、まったく同じ内容で
タイトルがガンダムじゃなかったら対して話題にもあがらんでしょ？

本命のCLANNADとカイジについてｒｙ
カイジはDVD微妙だろうけど、CLANNADは売れると思うが3クールらしいからなぁ

何か大人の世界の裏側をかいまみた気がする…