【小説批評】角川スニーカー文庫『時載りリンネ！』　「お約束」ではなく安心感　少年少女の不思議な冒険

「わくわくするような大冒険がしたいな」。ある夏休みの日、少女・リンネは言った。
主人公・久高の隣りに住むこの少女の正体は、「時載り」、本を読むことで栄養を
取り、200万字分の文字を読むことで一秒間だけ時間を止めることができるという、
人に似て非なる一族だ。けれども当のリンネは読書なんて大嫌い。
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むしろ本のような冒険の種を求め、町へと出かけていく。やがて、ふとしたことから
手に入れた一冊の不思議な書物をきっかけに、12歳の少年少女の物語が幕を開
ける。

不思議な少女に振り回される平凡な少年という、言ってみれば「お約束」から始まる
本作だが、既視観というよりも、どこか懐かしさを感じさせる。小学校の図書室で、
下校時間ギリギリまで夢中で読みふけっていたジュブナイルの名作たちのような、
少年少女のひと夏の冒険物語となっているからだろう。

メーンの二人の他にも、あらゆる言語を使いこなす17歳の執事Gら個性的な登場
人物が多数登場し、リンネの父の失踪の謎など残された伏線も魅力的なシリーズ
第1作だ。

ひと夏の冒険を通して、自らの種族の自覚に目覚めたリンネだが、寿命を持たず
時系列という概念のない「時載り」の血を引く彼女と、限りある時間しか持たない
人間の高久の今後は、決して平坦な道のりではないだろう。
二人の関係は、一体どうなるのか？　続刊を待ちたい。

時載りリンネ！　清野静・著　古夏からす・画　角川書店　571円

◇筆者プロフィル
前島賢／ライター。
「SFマガジン」（早川書房）や「小説現代」（講談社）などでレビュー、評論などを執筆。

まんたんウェブ
http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/09/post_1373.html

> 200万字分の文字を読むことで一秒間だけ時間を止めることができる

詳しくは分からんが、
これはペイしない労力では無かろうか。
さながら、ポイント目当てに無駄なものを買う主婦のように。

>>2
それが、文字食べて生きてる生物なので、
好き嫌いをしなきゃ、速読使って余裕で蓄積できるという設定。

文字なら何でもいいのか。

なんとなく面白そうだ
実際に呼んだ人の意見をもっと聞きたいな

…唐突な描写が多くてつまんなかったけどな。

なんつーか、この紹介読んだだけでラストが予想できる設定だな。
どうせ最後はヒロインが主人公のために嫌いな文章を読んで、
時間を止めて主人公を救う……なんてオチなんだろうな。

でも間に合わなくて・・・・・・・と思ったら間に合ったてきな

>>7
どちらかというと、がさつなヒロインのために、
主人公が毎回ヤキモキする話し。
書評にもあるように、青い鳥文庫向けかもね。
本スレではハルヒを児童書にしたような感じを覚える人もいた。

どことなく主人公がヒロインに振り回されてるところがハルヒっぽいが、
ラノベとして普通に面白い。
ヒロインが凄い力を持っているって点ではゼロ使とダブるかもしれない。

時留めは作中でかなり使っているし、その他に能力を使える人物の登場が良い。
作品全体としては初心者向けだけど、情景描写がとてもうまいので上級者でも楽しめると思う。

あと>>1の18行目、高久じゃなくて久高な。

１が面白いと思ったからスレ立てしたのかもな
取り敢えず名前は覚えておく、見付けたら買ってみる

なんだかんだ言って王道が一番面白い罠。見つけたら買ってみるか