1日付チャイナ・デイリー紙によると、中国で汚職公務員を成敗するゲーム「清廉戦士」が
大人気だという。ゲームが発表されてから8日間でダウンロード数が10万件を突破するほどの
人気ぶりで、ダウンロードするネットユーザーらが一斉に集中した影響で、同ゲームサイトへの
接続が遅延したりダウンロードができなくなるなど、一時は機能が麻痺した。
このゲームは、中国当局が長い間頭を悩ませている公務員の不正・腐敗を一掃する目的で、
中国浙江省寧波の紀律検査委員会が開発した。(中略)
ゲーム「清廉戦士」の内容は、ゲーム参加者が知力と勇気で汚職者を罰するというもので、
ゲームの最後には、腐敗のない清潔な世である地上楽園を建設するようになっている。
全般的なストーリーは、われわれもよく知っている中国の歴史を基礎として製作されている。
ゲームに登場する165人の人物も、歴史上の主要な人物を基にしている。とりわけモデルと
なったのは、秦の時代から清の時代までの「貪官汚吏」600人余りだ。
あるネットユーザーは、「このゲームはわれわれに古い歴史について教えてくれるだけでなく、
清廉さ・正直さに関する教訓も与えてくれる」と評価した。また別のネットユーザーは
「直接汚職公務員を懲らしめると、喜びを感じる」と自らの心情を告白した。
しかしこうした声がある一方で、ゲームの主要利用者である青少年層にこのゲームの内容は
ふさわしくない、という主張も提起されている。北京大の王雄俊教授は、「政府は汚職
公務員に反対する全般的な教育を実施しなければならないが、このゲームが青少年に示唆
するのは、汚職公務員を殺害しなければならない、ということではないか」と批判した。
また、「baibai」というIDのネットユーザーは、「“汚職のない世の中を作ろう”という
意図はいいが、束縛と抑圧は国民的“低劣性”をもたらすことになる。このようなゲームを
楽しむネットユーザーらは、自らを抑圧するという逆効果を生む」と批判した。
朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/article/20070804000025