玩具の企画・開発、販売などを行なうウィズの平成19年5月期の本決算が公表されたが、個別決算で
売上高が前年の46.5%減、営業利益が78.2%減になるなど厳しい結果となった。
今期から連結決算を用いているため前期との比較はないが、売上高は昨年の個別売上高から40%
以上少ない45億900万円、営業利益は2億5700万円、経常利益は2億9000万円、当期純利益は2億
700万円である。
こうした事業の不振は同社の主力商品である「たまごっち」シリーズの販売が予想を下回ったほか、
テレビアニメと連動した『デジモンセイバーズ』シリーズも不調だったためである。
一方「たまごっち」のキャラクター商品化などによる版権ロイヤリティーは、前期に較べて大きく増加
している。「たまごっち」のビジネスは、電子玩具中心からキャラクタービジネスに変化しつつあるようだ。
しかし、版権ロイヤリティーの好調も、全体の不振をカバーするには至らなかった。おもちゃ事業の
売上高は、41億1600万円である。
香港子会社のWIZ(H.K.)LTD.の売上高は7700万円、子会社epicsはゲーム開発の受託で1億9100
万円の売上高となった。
また同社の連結子会社でアニメ制作の葦プロダクションは、1億5800万円の売上となり業績に貢献
した。ウィズによれば、これらは新作アニメ『獣装機攻ダンクーガ ノヴァ』のCSでのテレビ放送のほか、
同社が持つ旧作アニメの海外での放映及び配給権の販売、国内でのビデオ・オン・デマンド向けの
版権使用料によるものである。
さらに本年は、葦プロの制作基盤強化、新作アニメの制作、旧作アニメの新分野と海外展開による
版権収入を目指すとしている。
来期は「たまごっち」シリーズと「プリキュア」シリーズの関連商品に力を入れるとしている。電子玩具
の販売こそ落ち込んだが、「たまごっち」ブランドの認知度は依然強力で、電子玩具以外への多角的
な展開が期待出来そうだ。(本文抜粋)
anime anime
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/07/4676.html 関連
【衣料】ウィズが自社ブランド「UNERD」よりガンダムをモチーフにしたTシャツを発売 価格は15,750〜48,300円[07/03]
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1183459009/