国内最大のアニメ制作会社である東映アニメーションの平成19年3月期決算が、5月16日に
発表された。
発表によれば連結売上高は201億5300万円で前年比6.5%減となったほか、営業利益は33億
700万円(同14.3%減)、経常利益は37億7300万円(同9.2%)といずれも前年を下回った。
これは昨年ヨーロッパで発生した大型取引や、北米であった『ドラゴンボール』シリーズの
テレビゲームソフトの大ヒットといった特殊要因がなくなったためである。国内市場は
安定的に成長した。
一方で、これまで保有していた親会社東映の株式を全て売却した結果、売却益が16億3200万円
発生し、当期純利益は36億7200万円(前年比51.2%増)と過去最高に達した。
事業別ではアニメ作品の制作・販売にあたる映像製作・販売事業が堅調であった。
劇場映画こそ昨年の5作品が3作品に減り大幅な減収となったが、『ワンピース』や
『プリキュア』シリーズ、『デジモンセイバーズ』などのラインナップが充実した
テレビアニメ部門が増収であった。
さらに『ドラゴンボールZ』の単巻DVDや劇場版DVD-BOX、『ゲゲゲの鬼太郎』、『北斗の拳』、
『Dr.スランプ アラレちゃん』のDVD-BOXが好調だったパッケージソフト部門が大幅な
増収となった。 ただし海外は、前期にあったヨーロッパでの大型取引にあたるものが
なく減収となった。
映像製作・販売事業の売上高は、127億6500万円(前年比0.1%減)、営業利益は23億6000万円
(前年比11.0%増)となっている、
版権事業では、国内は『ドラゴンボール』シリーズ、『プリキュア』シリーズが好調だった。
また『デジモンセイバーズ』も堅調であった。しかし、北米での大型ゲームソフトが
なくなった反動で、海外部門では、大幅な減収となり、全体の売上高は51億4900万円
(前年比12.9%減)、営業利益は23億5600万円(前年比19.1%減)となった。
関連事業は劇場作品関連の売上減少で、売上高は22億7800万円(前年比22.4%減)となった。
また営業利益は、1億7900万円の損失となった。
animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/05/516.html 東映アニメーション
http://www.toei-anim.co.jp/ 続き
>>2