アニメの企画・製作を主要事業とする創通は、モバイルコンテンツなどのフォーサイド・
ドット・コムと共同で設立していたコンテンツ企画・製作の株式会社SFプランニングを
本年9月末に解散し、清算をすると発表した。
SFプランニングは創通が権利を持つアニメ作品や、コミックなどをもとにした実写作品の
製作を目的に設立された。資本金は5000万円、フォーサイド・ドット・コムが51%、創通が
49%を出資している。当初はアニメ番組が中心の創通の実写コンテンツ進出として注目された。
具体的な計画として、両社共同企画・制作でSFや学園もののアニメ・コミック作品の実写化、
テレビ放送と連動したDVD 販売などの二次利用の事業構築が挙げられていた。しかし、
共同会社の設立からおよそ1年半で、これまで目立った実績はでていなかった。
創通によれば、両社の番組企画方針に相違が生じたことや、経営効率の観点から判断して
SFプランニング存続の意義が薄れたためとしている。今後は、創通単独でコミックやアニメ、
ライトノベルなどの原作を利用した実写番組の企画や制作を目指すことになる。
両社はおととし9月の提携の発表の際には、創通がフォーサイドの発行済株式0.1%、
フォーサイドが創通エージェンシー(現創通)の発行済株式の2.3%を取得する株式の
相互持合いも行なっている。今回の発表では、これについては触れられていない。
フォーサイドは、近年は海外事業をはじめ企業買収とその撤退などが相次ぎ、株価が
低迷している。経営にも混乱がみられ、会社事業の再構築の途上にある。こうした環境の
なかで、両社が当初の期待していたように実写化ビジネスが進まなかった可能性が高い。
創通は今後も番組ごとにフォーサイド・ドット・コムとの協業を検討するとしているが、
実質的な提携関係は終了した。
animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/05/_511.html SOTSU
http://www.sotsu-co.jp/ir/pdf/20070511.pdf For-side
http://www.for-side.com/pdf/jqkaiji/2007/05/070511SFP (pdf)