大手アニメ製作会社のGDHは、オンラインゲームを運営する子会社ゴンゾロッソオンラインの
株式の一部を複数の投資会社と投資ファンドに売却する。発行済み株式の8.53%分が、3月
30日付で譲渡される。
GDHがゴンゾロッソオンラインの株式を譲渡するのは、独立系の投資会社Oakキャピタルの
投資ファンド(4.2%)とりそな銀行系のベンチャーキャピタルのりそなキャピタル(1.81%)、
三菱東京UFJ銀行系のベンチャーキャピタルのMUハンズオンキャピタル系のふたつの投資
ファンド(1.26%)、明治安田生命系のベンチャーキャピタル安田企業投資の投資ファンド
(1.26%)である。
今回のゴンゾロッソオンラインの株式売却は、昨年の8月、11月、今年の2月に続くもので通算
4回目になる。これによりGDHのゴンゾロッソオンラインの持株比率は、60.8%まで下がることになる。
今回の売却でGDHは、連結で2億5700万円、単体で2億5200万円の特別利益が発生する。しかし、
特別利益は既に公表した業績予想に織り込まれており、業績予想の変更はない。
株式売却によりGDHの主要株主には、GDH以外では第1位のNIF系の投資ファンドのほかTISや
Oakキャピタル、またNIFや安田企業投資など大手のベンチャーキャピタルが名前を連ねている。
こうした子会社株式の売却はGDHグループの資金調達の一環であると同時に、今後のゴンゾロ
ッソの株式上場を目指した動きとも言えるだろう。
また、GDHは4月1日付で、別の子会社でモバイル・ブロードバンド事業やライセンス管理、映像
コンテンツの開発を行なうGクリエイターズをゴンゾロッソオンラインと合併する。そのうえでより
広範囲のビジネス領域を展開する会社として、ゴンゾロッソオンラインの社名をゴンゾロッソに変更する。
合併比率はGクリエイターズの株式1.34株に対してゴンゾロッソオンライン1株とし、合併後のゴンゾ
ロッソオンラインの発行済み株式は1割程度増える。
animeanime
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/03/gdh_330_1.html